ジャンバルボ 海斗(近畿大学)/インカレで好パフォーマンス! 高いスキルを持つ関西有数のオールラウンダー B.LEAGUE DRAFT 2026

日本バスケットボール界が大きな転換期を迎えるなかで開催される「B.LEAGUE DRAFT 2026」 。この舞台に立つ候補選手たちは、いま何を想い、どのような覚悟でプロへの扉を叩こうとしているのでしょうか 。本連載は、実績やデータだけでは見えてこない彼らの”等身大の声”に迫ります。度重なる苦難を乗り越えた不屈の精神や、チームのために徹した献身的な姿勢 。一人のアスリートとして、人間として歩んできたこれまでの軌跡と、新たなステージへの決意 。ドラフトという運命の日を目前に控えた、彼らの「現在地」を届けます。
ジャンバルボ 海斗
じゃんばるぼ・かいと/近畿大学4年/193cm・90kg/SF/2003年9月29日(22歳)/西海学園高校卒/長崎県出身
※年齢はドラフト当日の2026年1月29日時点
近畿大学4年のジャンバルボ海斗選手は、不思議なオーラを放つ選手です。一見、物静かに見えて、内には煮えたぎるようなアツい闘志を秘めますが、それがなかなか表には出てきません。ただ、昨年12月に行われた「B.LEAGUE DRAFT 2026 COMBINE」後のインタビュー対応で、彼の秘めた闘志が垣間見えました。
「今日はスカウトの方もたくさん来ているし、『絶対に活躍してやろう』と思っていました」ジャンバルボ選手は静かに、しかし力強くシンプルな言葉を並べました。

近畿大学での彼は、オフェンスではリバウンドからのボールプッシュや3ポイントシュート、ポストアップ、ピック&ロールのハンドラーもこなすなど、191cm・90kgという恵まれた体格を持ちつつも、非常に多彩なプレーを見せます。本人も、「登録はインサイドのポジションですけど、オフェンスでやっていることは完全にガードやフォワードの動きなので、(プロになったときのポジションコンバートへの)心配はあまりしていません」と言い切ります。
昨年末のインカレは、そんな彼の魅力が存分に発揮された大会でした。近畿大学としては3年ぶりに出場した同大会で、ジャンバルボ選手は4試合で平均25.8得点、12.5リバウンド、2.3ブロックを記録したのです。最後はのちに優勝する白鷗大学に完敗を喫しましたが、それでも個人としては25得点、8リバウンド、4アシスト。40分間フル出場で最後まで食らい付きました。
こうしたスタッツを並べると、彼の実力の高さをある程度は推し量ることができますが、B.LEAGUE入りした多くのビッグマンタイプの日本人選手が直面する壁が、ディフェンスのアジリティーです。学生時代は相手ビッグマンをマークしていたところから、プロでは常に動き回るウィングやスピードが武器のガードのマークを任される場面が多くなるからです。そこでいかにディフェンスのインパクトを残せるかは、彼らのキャリアを大きく左右する生命線となるのです。
スイッチしても小柄な選手を守れるか──ジャンバルボ選手に問うと、彼は「絶対に守れる自信がある」と即答します。
「高校時代は1~5番まで全て守っているような感じで、そのままスイッチして相手のガードにつくこともあったので、そもそもの苦手意識があまりないです。ガードか留学生のどちらに付く方が嫌かと言ったら、留学生というくらい、自信があります」
そもそもの苦手意識がないというだけでも、ポジションアップを図る上では大きなプラスになるでしょう。
ここからは、ジャンバルボ選手の生い立ちも少し紹介していきます。長崎県出身。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、バスケは小学5年生から始めました。高校は地元・長崎県の西海学園高校に進み、3年時の2021年にはインターハイとウインターカップをいずれも経験。
特にウインターカップでは、3回戦で仙台大学附属明成高校に敗れましたが、全国でも爪痕を残しました。中でも印象的な試合を挙げるならば、広島県・呉港高校との1回戦でしょう。ダブルオーバータイムの末に102-93の勝利を飾ったこの試合において、ジャンバルボ選手は19得点、13リバウンド、3スティール、2ブロックの奮闘で勝利に大きく貢献しています。
しかも、当時の呉港高校には、現白鷗大学キャプテンで「B.LEAGUE DRAFT 2026」にもエントリーしている佐古竜誠選手がいました。こうした選手のバックグラウンドを知ると、より「B.LEAGUE DRAFT 2026」を楽しむことができるでしょう。
仮にプロ入りがかなったとして、ジャンバルボ選手はどのようにプロの世界にアジャストし、どんなキャリアを歩むのか。「B.LEAGUE DRAFT 2026」が、その門出となるかもしれません。
