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『スタッツで見るBリーグ』ディフェンス最強チームを探せ! 歴代王者が証明するディフェンスの重要性 - B.LEAGUE 2025-26徹底分析

2026.01.30

その他

りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズンが23試合を消化し、約1/4が経過した。

オフェンス力を測るスタッツは数多く存在し、注目を集めやすい一方で、ディフェンス力を測るスタッツが語られる機会は意外にも少ない。しかし、ディフェンスこそが勝利への鍵であることを、データは明確に示している。

**Bリーグ歴代チャンピオンシップ優勝8チーム、その全てがディフェンシブレーティング(守備効率指標)で上位5位以内にランクイン。**一方、オフェンシブレーティング(攻撃効率指標)上位5位以内のチームが優勝したのは、わずか4チームに過ぎない。この事実が物語るのは、「優勝を狙うチームには、堅固なディフェンスが不可欠」という真理だ。

今回は、独自に計測しているディフェンススタッツを複数紹介しながら、今シーズン最もディフェンス力が強いチームとその傾向を徹底分析していく。
※執筆時点(14節23試合終了時点)でのスタッツを計測
※ポジティブな結果であるほど上位となっている

使用するスタッツ

DFFRTG(ディフェンシブレーティング)

100回攻撃された時に喫する平均失点。この数値が低いほど優れたディフェンス力を持つチームであり、Bリーグ歴代チャンピオン8チーム全てが上位5位以内にランクインしている最重要ディフェンス指標。

OppeFG%(対戦相手の実質シュート決定率)

最も重要な指標とされる。相手の2Pシュート、3Pシュートの成功率を複合的に評価する。この数値が低ければ低いほど、相手に効率の良いシュートを打たせていないことを示している。

DRB%(ディフェンスリバウンド獲得率)

相手のミスショット後、リバウンドを確保できている割合。この数値が高ければ、相手の2度目の攻撃機会を制限できており、1ポゼッション1チャンスの理想的なディフェンスができていることを示している。

Opp3ptA%(対戦相手の3Pシュート試投割合)

対戦相手の全シュート試投数+フリースローになったシュート試投のうち、3Pシュートが占める割合。この数値が高いチームは相手に外角からのシュートを多く打たせており、ペイントエリアを守る意図的なディフェンス戦略を取っていると考えられる。

Opp2ptA%(対戦相手の3Pシュート試投割合)

対戦相手の全シュート試投数+フリースローになったシュート試投のうち、2Pシュートが占める割合。この数値が高いチームは相手の外角からのシュートを意図的に防いでおり、ペイントエリアやミッドレンジシュートへ誘い込んでいると考えられる

OPPFTR(対戦相手のフリースロー獲得率)

相手チームにフリースローを与えている割合。この数値が低いほど、ファウルに頼らない効果的なディフェンスができているという予想ができ、最も効率的なフリースローを撃たれていないことがわかる。

Opp3FG%(対戦相手3Pシュート決定率)

対戦相手の3Pシュート成功率。この数値が低いチームは、3Pシュートに対して効果的なディフェンスプレッシャーをかけられていることを示す。

Opp2FG%(対戦相手2Pシュート決定率)

対戦相手の2Pシュート成功率。この数値が低いチームは、ペイントエリアやミドルレンジでのシュートを効果的に妨害できていることを示す。

OPPTOV%(対戦相手のターンオーバー率)

相手チームのターンオーバーを誘発できている割合。この数値が高いほど、相手の攻撃を効果的に崩せているということになる。スティールやパスカットなど、アグレッシブなディフェンスの成果を表す指標でもある。

1.ディフェンスの基本 OppeFG%+ DRB%

相手のシュートを落とさせ、それをしっかりと回収し相手の攻撃を抑えている基本に忠実なチームがわかる

Opp2FG%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 千葉J 44.63%
2位 長崎 47.22%
3位 名古屋D 47.58%
4位 A東京 49.40%
5位 琉球 50.89%
6位 A千葉 51.01%
7位 群馬 51.55%
8位 三河 51.96%
9位 茨城 53.00%
10位 広島 53.03%
11位 FE名古屋 53.61%
12位 仙台 53.89%
13位 北海道 54.10%
14位 宇都宮 54.22%
15位 越谷 54.29%
16位 SR渋谷 54.57%
17位 三遠 54.93%
18位 川崎 55.03%
19位 大阪 55.06%
20位 島根 55.50%
21位 京都 55.90%
22位 滋賀 56.26%
23位 富山 57.59%
24位 佐賀 57.65%
25位 秋田 58.22%
26位 横浜BC 58.35%
 

2.ディフェンス戦略 Opp3ptA% + Opp2ptA% + OppFTR

 

DRB%ランキング

 
リーグ順位 項目 スタッツ
1位 越谷 74.0%
2位 長崎 73.3%
3位 渋谷 72.1%
4位 A東京 71.4%
5位 島根 71.1%
6位 横浜 70.5%
7位 佐賀 70.5%
8位 宇都宮 69.6%
9位 琉球 69.5%
10位 三河 69.3%
11位 北海道 68.8%
12位 千葉J 68.8%
13位 川崎 68.5%
14位 広島 68.5%
15位 FE名古屋 68.2%
16位 A千葉 67.5%
17位 茨城 67.3%
18位 群馬 67.2%
19位 名古屋D 67.2%
20位 秋田 67.0%
21位 三遠 67.0%
22位 富山 66.7%
23位 滋賀 66.3%
24位 京都 66.0%
25位 仙台 65.9%
26位 大阪 64.5%
 

どこのシュートを打たせているのか、チームのディフェンス戦略がわかる


Opp3ptA%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 三河 42.12%
2位 茨城 41.43%
3位 佐賀 41.38%
4位 仙台 41.28%
5位 秋田 40.69%
6位 富山 39.93%
7位 横浜BC 39.83%
8位 A千葉 39.74%
9位 琉球 39.73%
10位 FE名古屋 39.10%
11位 三遠 38.92%
12位 川崎 38.70%
13位 島根 38.54%
14位 千葉J 38.32%
15位 京都 38.04%
16位 滋賀 37.76%
17位 広島 37.74%
18位 群馬 37.38%
19位 宇都宮 36.37%
20位 長崎 36.35%
21位 大阪 36.26%
22位 名古屋D 35.49%
23位 北海道 35.48%
24位 SR渋谷 35.16%
25位 越谷 34.07%
26位 A東京 33.75%


Opp2ptA%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 SR渋谷 56.00%
2位 A東京 54.75%
3位 名古屋D 54.68%
4位 越谷 54.44%
5位 宇都宮 54.09%
6位 千葉J 53.63%
7位 群馬 53.58%
8位 大阪 53.10%
9位 広島 52.98%
10位 北海道 52.97%
11位 長崎 52.80%
12位 島根 51.84%
13位 FE名古屋 51.50%
14位 京都 50.88%
15位 滋賀 50.72%
16位 茨城 50.12%
17位 琉球 49.87%
18位 秋田 49.47%
19位 横浜BC 49.23%
20位 三遠 49.17%
21位 川崎 48.99%
22位 佐賀 48.99%
23位 A千葉 48.99%
24位 富山 48.02%
25位 三河 48.02%
26位 仙台 47.87%


OppFTRランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 千葉J 20.11%
2位 茨城 21.37%
3位 SR渋谷 22.26%
4位 群馬 22.95%
5位 広島 23.74%
6位 FE名古屋 23.79%
7位 宇都宮 24.17%
8位 島根 24.39%
9位 佐賀 24.51%
10位 名古屋D 25.08%
11位 三河 25.12%
12位 秋田 25.19%
13位 琉球 26.68%
14位 大阪 27.52%
15位 長崎 27.99%
16位 横浜BC 28.21%
17位 仙台 28.32%
18位 京都 28.58%
19位 A千葉 29.15%
20位 A東京 29.81%
21位 滋賀 30.04%
22位 北海道 30.10%
23位 越谷 30.16%
24位 三遠 31.02%
25位 富山 31.53%
26位 川崎 32.52%


三河・茨城・佐賀・仙台・秋田・富山は3Pシュートを打たせているチーム。SR渋谷・A東京・名古屋D・越谷・千葉J・宇都宮は2Pシュートを打たせているチームということがわかる。OppFTRについては、2Pシュートを打たせるチームが多くなる傾向にあるが、千葉JやSR渋谷は低くなっている。
 

3.打たせたシュートの質 Opp3FG% + Opp2FG%


先のディフェンス戦略を見た上で、各シュートの決定率を見ることでそのシュートを”打たせ”ているチームであるのか”打たれ”ているチームなのかをある程度判断できる。
 

Opp3FG%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 名古屋D 25.88%
2位 宇都宮 29.25%
3位 仙台 31.08%
4位 FE名古屋 31.63%
5位 島根 31.78%
6位 越谷 31.80%
7位 広島 32.29%
8位 千葉J 32.46%
9位 北海道 33.24%
10位 大阪 33.30%
11位 A千葉 33.39%
12位 群馬 33.76%
13位 琉球 33.76%
14位 三河 34.30%
15位 京都 34.30%
16位 滋賀 34.52%
17位 A東京 34.76%
18位 茨城 34.81%
19位 富山 34.99%
20位 三遠 35.13%
21位 長崎 35.25%
22位 横浜BC 35.53%
23位 佐賀 35.81%
24位 秋田 35.82%
25位 SR渋谷 37.75%
26位 川崎 38.62%


Opp2FG%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 千葉J 44.63%
2位 長崎 47.22%
3位 名古屋D 47.58%
4位 A東京 49.40%
5位 琉球 50.89%
6位 A千葉 51.01%
7位 群馬 51.55%
8位 三河 51.96%
9位 茨城 53.00%
10位 広島 53.03%
11位 FE名古屋 53.61%
12位 仙台 53.89%
13位 北海道 54.10%
14位 宇都宮 54.22%
15位 越谷 54.29%
16位 SR渋谷 54.57%
17位 三遠 54.93%
18位 川崎 55.03%
19位 大阪 55.06%
20位 島根 55.50%
21位 京都 55.90%
22位 滋賀 56.26%
23位 富山 57.59%
24位 佐賀 57.65%
25位 秋田 58.22%
26位 横浜BC 58.35%

A東京・名古屋D・千葉Jについてはタフな2Pシュートを打たせることに成功しており、仙台は非効率な3Pシュートを打たせることに成功している。
打たせてはいないものの、名古屋Dと宇都宮のOpp3FG%は驚異的な低さである。
 

4.アグレッシブなディフェンス戦略 OppTOV%


OppTOV%ランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 名古屋D 22.33%
2位 長崎 21.85%
3位 京都 20.25%
4位 群馬 19.54%
5位 三遠 19.31%
6位 琉球 18.36%
7位 秋田 18.19%
8位 佐賀 17.93%
9位 大阪 17.80%
10位 仙台 17.78%
11位 越谷 17.74%
12位 滋賀 17.72%
13位 川崎 17.60%
14位 FE名古屋 17.39%
15位 北海道 17.39%
16位 横浜BC 17.19%
17位 宇都宮 17.05%
18位 富山 16.83%
19位 三河 16.13%
20位 茨城 16.08%
21位 島根 15.80%
22位 SR渋谷 15.03%
23位 広島 14.98%
24位 A東京 14.90%
25位 A千葉 14.61%
26位 千葉J 14.11%

1位の名古屋Dを筆頭に、20%近いチームが上位に並ぶ。このチームと対戦した際には、自チームの攻撃が5回に1回はターンオーバーしてしまうことを覚悟しなければならないだろう。
 

まとめ DFFRTG(ディフェンシブレーティング)

 

DFFRTGランキング

リーグ順位 項目 スタッツ
1位 名古屋D 93.07
2位 長崎 98.19
3位 千葉J 105.32
4位 琉球 106.47
5位 宇都宮 106.98
6位 越谷 108.08
7位 群馬 108.48
8位 A東京 109.08
9位 FE名古屋 109.63
10位 仙台 110.00
11位 京都 111.10
12位 島根 111.43
13位 三河 111.76
14位 三遠 111.95
15位 広島 112.12
16位 A千葉 113.14
17位 北海道 113.49
18位 茨城 113.73
19位 大阪 113.99
20位 横浜BC 114.17
21位 佐賀 114.27
22位 滋賀 114.67
23位 川崎 116.63
24位 秋田 117.01
25位 SR渋谷 117.32
26位 富山 118.23
 

今シーズンのDFFRTGランキングを見ると、リーグ勝率上位5チーム中4チームがTOP5にランクインしており、導入で述べた「歴代チャンピオン8チーム全てがディフェンシブレーティングTOP5」という法則が、今シーズンでも色濃く反映されている形となった。

特筆すべきは、1位名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(94.9)と2位長崎ヴェルカ(97.3)の数値だ。まだ1/4シーズン消化の段階とはいえ、この2チームのDFFRTGは歴代で見ても驚異的なレベルにある。名古屋Dは相手のターンオーバーを誘発しながら(OppTOV% 1位)、シュートの質も徹底的に落とす(OppeFG% 2位、Opp3FG% 1位)という完璧に近いディフェンスを展開している。一方の長崎は、基本に忠実なディフェンス(OppeFG% 1位、DRB% 1位)に加え、ターンオーバー誘発力(OppTOV% 2位)も兼ね備えた、極めて完成度の高いディフェンスを構築している。

今シーズンのディフェンストレンド:上位にランクインしているチームの傾向として、3Pシュートをしっかりと守るチームが多い点が挙げられる。現代バスケットボールにおいて3Pシュートの価値が高まる中、ペリメターディフェンスの質がチーム全体の守備力を左右していることが数字にも表れている。そこに、相手のオフェンスをターンオーバーで終わらせる名古屋Dと長崎ヴェルカの2チームが最上位にランクインしている格好だ。

注目チーム - 越谷アルファーズの可能性:個人的な注目は、勝率自体は負け越してしまっているものの、リーグ圧倒的1位のディフェンスリバウンド獲得率(74.0%)を武器にDFFRTG 6位に食い込んでいる越谷アルファーズだ。「相手のシュートを落とさせ、それを確実に回収する」という基本に忠実なディフェンスが機能している証拠である。

ディフェンスは選手個人の好不調に左右されにくく、チーム連携が成熟すればさらに向上する性質を持つ。越谷は現状オフェンス面での課題を抱えているが、堅固なディフェンスを土台として、オフェンス連携が成熟すれば順位を大きく上げてくる可能性は十分にあるだろう。

今後の展望

 

シーズンが進むにつれ、ディフェンス連携はさらに洗練されていく。歴代チャンピオンが証明してきた「ディフェンスこそが優勝への道」という真理を、今シーズンはどのチームが体現するのか。残り3/4のシーズン、各チームのディフェンススタッツの変化に注目していきたい。

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