【EASL】第1クォーターで10本の3ポイントシュートを沈めた宇都宮ブレックス、序盤の大量リードを最後まで守り抜き初の栄冠!

開始早々に宇都宮の3ポイントシュートが大爆発
『東アジアスーパーリーグ(EASL)』のチャンピオンを決める『EASLファイナルズ マカオ2026』が3月18日から開幕し、同月22日にファイナルが開催された。ファイナルのカードは宇都宮ブレックスと2年連続でファイナルに進出した桃園パウイアン・パイロッツ。序盤の大量リードを最後まで守り切った宇都宮が90-81で勝利し、初優勝を手にした。
宇都宮の先発はセミファイナルと同じ、比江島慎、高島紳司、D.J・ニュービル、ギャビン・エドワーズ、グラント・ジェレットの5人。立ち上がり、比江島が開始のジャンプボールがこぼれたところを積極的に取りに行く姿勢を見せて、この試合へ懸ける思いの強さを見せる。するとジェレットがインサイドのミスマッチからインサイドアウトでパスを供給し、比江島がしっかりと3ポイントシュートを決めて先制する。これが口火となり、比江島の2連続に続き、高島が3連続で成功させる怒涛の3ポイントシュート攻勢で15-0のランと圧倒。その後もボールを自在に回して相手ディフェンスをかく乱しつつ、的確なポジショニングでスムーズなオフェンスを展開。コーナースリーを決めた比江島がセレブレーションする余裕を見せるなど、3ポイントシュートが面白いように決まっていく。こうして、このクォーターだけで14本中10本の3ポイントシュートを決めた宇都宮が39-11と、ビッグクォーターを作り上げた。
第2クォーターに入ると、桃園は得点直後にゲリラ的なプレスディフェンスを仕掛けてミスを誘い、リズムを崩そうとしてくる。その結果、宇都宮は第1クォーターのようなフローの中でのシュートが減ってしまうが、大崩れすることなく51-32で前半を終えた。ジーコ・コロネルヘッドコーチはハーフタイム突入直後のフラッシュインタビューで相手のカバレッジの変化に言及し、「対応に時間がかかってしまった」と語った。
攻守に渡ってチームを支えた高島の活躍

第3クォーター出だしから、宇都宮はジェレットがインサイドでのミスマッチを攻め込むが決めきれずに、0-7のランを許してしまう。安定性が欠け、ジワジワと点差を詰められたが、高島が長距離砲を連続で沈め悪い流れを断ち切った。それでも、ギアを上げたルー・チュンシャンにこのクォーターだけで10得点の活躍を許し、72-56と点差を縮められ最終クォーターへ。
ニュービルのキックアウトから小川敦也が3ポイントシュートを決め良いスタートを切ったが、その後は時間を進める意識が高まり、消極的なプレーが目立つことに。プレッシャーディフェンスに連続ターンオーバーを犯してしまい流れが傾くと、残り5分を迎えるタイミングで、ニュービルがターンオーバーの直後に個人4つ目のファウルをコールされた。ファウルのできないニュービルを狙われ、周りが素早いカバーで対応するも、すべてを守り切ることはできない。そして、残り2分16秒にはミスマッチを突かれてゴール下の得点を決められ、6点差に迫られた。しかし、極限の状況でも強気な姿勢を崩さなかったニュービルがすぐさま難しいフローターシュートをねじ込んだ。こうして、落ち着きを取り戻した宇都宮は序盤の大量リードを最後まで守り抜き、初のEASL制覇を達成した。
この試合で6本の3ポイントシュートを成功させ、ディフェンスだけでなく得点面でも貢献した高島はフラッシュインタビューに応え「自分たちのバスケットボールをやれたことが大きかったです。これまでの2試合は、2人(ニュービルとジェレット)に助けられていたので、ファイナルでは自分が少しでも得点で助けようと思いました。チームが勝利するために必要だったのでシュートが入って良かったです」と振り返った。そして、どのようにお祝いするのかと聞かれた高島は満面の笑みでこう叫んだ。「シャンパンファイト!」
宇都宮は束の間の休息の後、次週に待ち構えるB1レギュラーシーズン、第27節のレバンガ北海道戦に備えることになる。それでもこの日だけは、優勝を勝ち取った喜びを分かち合ったことだろう。
