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【CS出場チーム紹介①】長崎ヴェルカ「爆発的攻撃力で挑む初のCS…ポジションレスバスケで頂点へ」

2026.04.30

B1チャンピオンシップ

リーグ全体1位でチャンピオンシップに臨む長崎【(C)B.LEAGUE】

 レギュラーシーズン上位8チームによる「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」がいよいよ開幕する。本稿ではチャンピオンシップの出場チームを紹介。1チーム目はレギュラーシーズン1位で初優勝を目指す長崎ヴェルカをピックアップする。

 クラブ創設5年目、B1昇格3年目で初となるチャンピオンシップ出場と西地区優勝を果たし、B1リーグ全体で1位の成績を収めた長崎ヴェルカ。
 

 モーディ・マオールヘッドコーチ体制2年目の今シーズンは、エースキラーの馬場雄大、成長中の山口颯斗、得点源のジャレル・ブラントリー、キャプテンの狩俣昌也ら既存メンバーに加え、NBAで8シーズンに渡ってプレーしたスタンリー・ジョンソン、“驚異の2mシューター”イヒョンジュン、インサイドの軸となるアキル・ミッチェル、アグレッシブな司令塔の熊谷航ら強力メンバーが加入。サイズのあるウイング陣を軸とした「ポジションレスバスケ」を展開し、リーグに新風を巻き起こしている。
 

 持ち味は速いトランジションの攻撃。4月末の35節終了時点で一試合平均91.5得点(1位)、3Pシュート成功率37.4%(1位)、アシスト23.3(1位)を誇り、195cmオーバーの馬場やイヒョンジュンが速攻に走る姿は圧巻。オフェンスだけではない。平均9.5スティール(1位)が物語るように、ゲームを通してプレッシャーをかけ続けられるディフェンス力があるからこそ、走る展開を生み出せるのだ。
 

 一方、シーズンが進むにつれて、オフェンスが攻撃に行き詰まる課題が出てきた。特に、攻防の起点となるミッチェルがインジュアリーリスト入りした3月中旬からは、リバウンドが取れずに攻撃が単調になり、4月上旬には三遠ネオフェニックス、レバンガ北海道、広島ドラゴンフライズ戦を接戦で落としている。主力の出場時間も長くなり、疲労の色も濃くなっていった。

 しかし、そうした危機感からチームミーティングを重ねた結果、4月中旬からは再び勝ち星を重ね、改善の兆しが見えてきている。

 全体1位といっても、昨年11月の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦や2月の群馬クレインサンダーズ戦など激戦を制した試合が多かったのも事実。そのたびにマオールHCは「接戦に勝つ経験はCSで役立つ」と経験を積み上げながら、チーム力を高めてきた。

「調子がいいときは爆発力があるチームですが、アイソレーションが多くなって集中できなくなってしまうことが課題なので、CSでは連携プレーをすることが大切」と、イヒョンジュンが語るように、初のCSを制するカギは、チームプレーにフォーカスすることにある。

KEY PLAYER/SF #18 馬場雄大

 
リーグ優勝経験を持つ馬場は貴重な存在【(C)B.LEAGUE】

 相手のキーマンをタフに守り、要所で得点を重ね、速攻の先陣を走る。タレント揃いながらCS経験のない長崎にとって、アルバルク東京で優勝経験があり、勝利のために尽力する馬場雄大の役割は大きい。

 4月上旬、負けが込んだときに腹を割って話し合ったミーティングでは、リーダーシップを発揮してチームをまとめている。

「うちのチームには自分の意見を持ち、何でもできてしまう選手が多いぶん、コート上で1対5のように戦ってしまい、共通意識を持てていないことが何度かありました。今では本音をぶつけ合うことで改善してきています。CSでは個々の良さを出しながら、自分たちのやるべきことにフォーカスして戦えば、僕たちはもっと強いチームになれると思います」

 CSの舞台でもチームを支える大仕事が待っている。
 

文=小永吉陽子
構成=バスケットボールキング

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