「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2026」第1戦 長崎59-76ボン 出だしでつまづいた長崎ヴェルカの反撃及ばず

9月4日(金)、ハピネスアリーナにて「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2026 ANKER presents 長崎ヴェルカ vs テレコム・バスケッツ・ボン」の試合が行われました。
ボンはドイツのブンデスリーガで昨シーズンのプレーオフ・セミファイナルまで進出した強豪です。ドイツのチームらしい高さとフィジカルに加え、強烈な出足で長崎にプレッシャーを仕掛けることで、立ち上がりから攻守に圧倒します。
長崎は星川堅信選手と田中流嘉州選手のハッスルプレーが目立つものの、それでもボンの圧力を押し返すには至りません。ボンの主力であるアリージャ・コミッシャー選手やジェフ・ギャレット選手の活躍を許し、ベンチから出るマーカス・フォスター選手のスピードや、レオン・クラッツァー選手の211cmの高さに受け身に回り、試合開始から0-17のランを浴びました。
森川正明選手の3Pシュートでようやく初得点が生まれ、リーヴァイ・ランドルフ選手がフリースローで繋ぎ、熊谷航選手がボール奪取からそのままプッシュし、強引に仕掛けてフリースローを獲得。さらにランドルフ選手から田中選手への合わせのプレーが決まり、第1クォーター終盤になって長崎は立ち直ります。
代表活動に参加していた馬場雄大選手を欠き、外国籍選手は新加入のランドルフ選手だけと戦力が揃わない長崎ですが、ホームのファンの前で不甲斐ない戦いは見せられないと奮起し、次第に相手のハイプレスにアジャストしていきます。立ち上がりはボンの圧力に圧倒され、自分たちの攻めの形を作ることに意識が向けられていませんでした。それでもボンのプレッシャーに慣れるにつれ、速い流れの中で人とボールが連動する『長崎らしいバスケ』が出るようになりました。

ボンのプレッシャーディフェンスは強烈ですが、相手を引き付けてパスを出せばチャンスを作れますし、ズレを作ってアタックすればファウルを引き出すことができます。大量ビハインドの展開でも熊谷選手のリーダーシップがチームを奮い立たせ、松本健児リオン選手は献身的な走りからのスペースメークでボンを揺さぶり、田中選手はルーキーらしからぬ積極性で攻守に絡んでいきます。
28-49で迎えた第3クォーター、立ち上がりから飛ばしたボンの運動量が落ちると、流れは長崎に傾きます。相手の逆を突く合わせのプレーを何本も決め、前半は23本中4本成功と不発だった3ポイントシュートも5本中3本成功と当たり始めます。中でも地元出身で1年ぶりの長崎復帰を果たした髙比良寛治選手は、ボール奪取からそのまま走ってバスケット・カウントをもぎ取り、その直後にはコーナースリーを沈める活躍でチームに勢いをもたらしました。
こうして長崎はこのクォーターを20-13と上回り、48-62で迎えた第4クォーターもハイテンポなバスケを展開します。ただ、一昨日に来日したばかりのボンが先に運動量を落とした一方で、12人でローテーションするボンに対し、10人で戦う長崎も体力的に厳しくなってきます。さらに森川選手が指を痛めてベンチに下がるアクシデントも重なりました。
57-76で迎えた残り2分半には、ユース育成特別枠選手のプラット聖也選手を投入。そのプラット選手はルーズボールにダイブし、リバウンドを2つ記録するなど短いプレータイムでインパクトを残しました。
反撃及ばず59-76で試合終了。リバウンドで39-60と大差を付けられ、セカンドチャンスポイント29を奪われるなど高さで圧倒された面はありましたが、ボンの強みである鋭い出足を生かしたスピーディーな展開には試合途中でアジャストし、後半は31-27と長崎が上回りました。
ディーン・ヴィッカーマンヘッドコーチは、「出だしで0-17のランをされましたが、その後はイーブンに戦えた部分もありました。特にディフェンスで相手を80点以下に抑えられたのは非常に良かったと思います。ディフェンストランジションやチームで基本としているカバレッジが本当に良くなりました」と悔しい敗戦の中での収穫を語り、「チームとして、オフェンスもディフェンスもさらに成長できるところを見付けて、次回からまた積み重ねていきたい」と続けました。

髙比良選手にとっては、これが長崎での復帰戦。第3クォーターの連続得点は試合が一番盛り上がった場面でした。試合後の会見で髙比良選手は「ヴェルカの選手として戻って来て、ファンの皆さんの前でプレーできたのは素直にうれしかったです」と語ったものの、「やはり悔しい」と、一度もリードできずに敗れた試合を振り返ります。
「主力選手がいない中でどうやって勝つチャンスを見いだすのか。どうしてもサイズのアドバンテージは相手にありますが、それを言い訳にはできないので。自分たちはペースを上げてバスケができている時は追い上げられました。しかし、サイズのあるチームに対して最初に受けに回ってしまったところが、難しくしてしまった要因だと思います。日本人選手がメインで出ている中で、もっとペースを上げなければいけない。自分たちが積み上げてきたバスケをしっかり体現できるように。そこを率先して出していけるように、もっともっと取り組んでいきたいと思います」
6日(日)には第2戦が控えています。相手の勢いに圧倒されて0-17という立ち上がりの悪さを修正し、リバウンドを改善するとともに、相手のプレスディフェンスの裏を突く合わせのプレーで得点を重ねたオフェンスに磨きを掛けることで、第2戦では勝利したいところです。

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