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『B.LEAGUE MANILA GAMES 2026』は延長にもつれる激闘を制した群馬が連勝、現地メディアも「大成功」と称賛したマニラ開催の真価

2026.09.11

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【(C)B.LEAGUE】
 

劇的な幕切れにファンが熱狂

 

9月10日、マニラ(フィリピン)のSM Mall of Asia Arenaで『B.LEAGUE MANILA GAMES 2026』のGAME2が開催された。プレシーズンゲームの枠を超える劇的な展開と熱狂に包まれた一戦は、延長の末に群馬クレインサンダーズがレバンガ北海道を101-91で下した。

最初に主導権を握ったのはエージェー・エドゥの速攻で先制した群馬だった。軽快なパス回しから高確率で3Pシュートを射抜き開始5分強で2桁リードを奪うと、チェンジングディフェンスも機能して28-11のビッグクォーターを作った。

しかし、北海道はこのままで終わらなかった。トーステン・ロイブルヘッドコーチの喝に応えるようにチームは目を覚ますと、ドワイト・ラモスと富永啓生の2人がアグレッシブにアタックを繰り返し、前半だけで揃って2桁得点を記録して39-44の5点差まで詰め寄って前半を終える。後半に入っても富永の勢いは落ちず、速攻やフローター、フリースローと様々な形から得点を積み上げ、最終的にゲームハイの34得点を記録。第3クォーターに、その富永がワンマン速攻を決めて逆転してからは一進一退の息詰まる攻防が長く続いた。

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ドラマは第4クォーター最終盤に待っていた。北海道が2点リードで迎えた残り49秒、中村拓人が一瞬の隙を見逃さずに前線で値千金のスティールを奪い、そのままイージーレイアップを沈めて同点に追いつく。同点で迎えた北海道のラストポゼッション。ボールはラモスに託された。劇的なブザービーターに期待が高まったが、ラモスはギリギリまで引きつけた末にゴール下へのパスを選択。シュートを打ち切れずにタイムアップのブザーが鳴り響いた。最大の危機を2度脱した群馬は、延長に入ると攻守ともにパフォーマンスを一段階アップ。北海道を寄せ付けずに、12-2と圧倒して死闘を制した。

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試合後の会見で、タイムアップとなったラストポゼッションについて問われたラモスは素直に反省を口にした。「プレシーズンであの選択をしておいて良かったです。レギュラーシーズンであれば、当然自分でシュートを打ち切るべき場面でした。今回の経験から学び、クロックを意識して打つべきだったと痛感しています」

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ロイブルヘッドコーチは「私の指示としては『ボールをシェアしよう』と伝えていました。ドワイトは非常に素直でコーチの指示に忠実な選手ですから、それを愚直に実行してくれた結果です」と優しくフォロー。富永も「チームとしてボールシェアをしようと伝えている中で、ドワイトは真面目な選手なのでそのまま受け取ってシェアしてしまったのかなと思います」と仲間をかばった。

「Bリーグの面白さを知る『最高の味見』になりました」

 

一方、辛くも勝ちきった群馬のカイル・ミリングヘッドコーチは「退場者やファウルトラブルが出るタフな試合でしたが、最後に素晴らしいハートを見せてカムバックしてくれた選手たちを誇りに思います」と総括。彼が言うように、この試合はファウルが多く、富永やスタンリー・ジョンソンを含む5選手がファウルアウトとなった。

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ジョンソンは「早い段階でテクニカルファウルを犯してファウルトラブルに陥ってしまったことは反省すべき点です」と後悔を口にしたが、16分弱のプレータイムで17得点と持ち前の得点力を発揮。快勝したGAME1もゲームハイの23得点を記録したが、この2試合でのパフォーマンスを「いつも通り」と総括した。

「チームに加入して約1カ月ですが、システムやカルチャーに非常にスムーズに馴染めています。リバウンドやディフェンス面でもっと貢献できたと思います。ただ、フィリピンのファンの熱気やエネルギーは素晴らしく、オーバータイムに及ぶような試合を経験できたことは、今後に向けた素晴らしい財産になりました。またいつかフィリピンに戻ってきてプレーしたいです」

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試合後、フィリピンのスポーツメディアの記者たちに話を聞くと、彼らは今回の『B.LEAGUE MANILA GAMES 2026』を成功と評価した。この週末はフィリピンで絶大な人気を誇る大学リーグの試合と重なっており、アリーナの集客を心配する声もあったという。しかし、「Bリーグのお披露目イベントとして、これだけの観客が集まった(2日間で7219人)こと自体が素晴らしい」と語った。

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初日はラモスやエドゥといったフィリピンの代表選手が目当てで訪れたファンが多かったが、第1戦の試合内容の面白さが口コミで広がり、2日目も自発的にアリーナへ足を運んだファンが多数いたという。さらに、『日本のステフィン・カリー』として知られていた富永への関心も高く、「代表戦の放送で彼の異次元のシュートレンジは知っていましたが、実際に見て『あ、これは入るな』と思わせる素晴らしいシュートセンスでした。レバンガ北海道の試合をもっと見たくなりました」と絶賛した。ラモスはボールを持つだけで歓声が上がるほどの人気ぶりだったが、追いかける展開の中で次々とシュートをねじ込む富永に対し、ラモス級の歓声が上がっていた。

特定のチームだけでなく、両チームの好プレーに対し惜しみない歓声と拍手を送るのが印象的だった。現地の記者たちは、「フィリピンのファンはとにかくバスケットボールそのものが大好きなんです。今回はBリーグの面白さを知る『最高の味見』になりました。今後、ファンはよりBリーグのチームや選手を深く知り、推しチームを見つけていくことになるでしょう」と熱く語ってくれた。

劇的な逆転劇、反省と学び、そして国境を越えた温かい熱狂。選手たちの高いパフォーマンスと、現地のバスケファンが魅せた情熱は、Bリーグが推進するグローバル展開が大きな可能性を秘めていることを証明してみせた。2026-27シーズンの開幕に向け、両チームとBリーグが得た収穫は計り知れない。

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