『スタッツで見るBリーグ』B.LEAGUE PREMIER最強の新外国籍選手は誰だ!? 得点期待値ランキング2026!
様々なポジションの選手が参戦!
今シーズンから始まる新しいカテゴリのB.LEAGUE PREMIERでは、従来のオンザコートルールが撤廃され、ロスターに登録されている外国籍選手を同時にコートに立たせることができるようになる。これまで、ガードタイプの外国籍選手を起用できるのは、帰化選手や強力な日本人ビッグマンを擁するチームだけの、ある意味での特権だった。それがこのルール改定により、多様なポジションの外国籍選手が入り乱れる、戦術的で面白いリーグへと進化しようとしている。
NBA経験者も数多く参戦!
昨季は史上最多13名のNBA経験者が参戦したが、今季は26人中10人がNBA経験者で、うち3人はNBA通算100試合を超える主力級だ。特にラクラン・オルブリッチは、2026年4月12日にルーキーでありながらトリプルダブル(10得点/15リバウンド/10アシスト)を達成した超有望株である。
※昨季2つ以上のリーグを経験した選手は、各リーグのスタッツを合わせて計算している。
※欧州チャンピオンズリーグやユーロリーグ、カップ戦に出場した選手は、それらのスタッツも含めて計算している。
※ジェイレン・マクダニエルズについてはニューオーリンズ・ペリカンズ在籍時のプレシーズン2試合しか出場がないため、24-25シーズンのNBAおよびGリーグのスタッツを参照。
※昨季所属していたチームの戦術方針やリーグの世界的なレベル差、各選手の特性により、単純比較は困難な部分もあります
※執筆時点(2026年8月31日)の契約状況をもとに算出。
まずは最もわかりやすい平均得点ランキングを見ていこう。
平均得点ランキング
| 順位 | クラブ | 選手 | G | MINPG | PPG |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 宇都宮 | オーティス・フレイジャーⅢ | 35 | 32.8 | 18.1 |
| 2 | A東京 | キヨンテ・ジョンソン | 45 | 23.4 | 17.7 |
| 3 | 島根 | デクスター・デニス | 31 | 35.2 | 17.5 |
| 4 | 川崎 | ジェイデン・リディ | 25 | 23.5 | 16.3 |
| 5 | 大阪 | ジェイムズ・パルマー・ジュニア | 46 | 30.3 | 15.4 |
| 6 | 千葉J | ネイト・ウィリアムズ | 40 | 28.2 | 14.9 |
| 7 | 北海道 | マークイーズ・ボールデン | 44 | 26.0 | 14.7 |
| 8 | 三遠 | テレンス・デイビス | 10 | 28.9 | 14.3 |
| 9 | 信州 | ケボン・ハリス | 31 | 21.8 | 13.4 |
| 10 | 三遠 | ジェイク・ヴァン・タバーゲン | 39 | 25.1 | 12.9 |
| 11 | 千葉J | ブランドン・ランドルフ | 44 | 15.5 | 12.7 |
| 12 | 滋賀 | ゼイビア・スニード | 35 | 27.6 | 12.5 |
| 13 | 神戸 | ジェイレン・マクダニエルズ | 42 | 27.7 | 12.2 |
| 14 | 富山 | ブライアン・アンゴラ | 55 | 22.0 | 12.1 |
| 15 | 横浜BC | キャメロン・マクガスティ | 37 | 23.8 | 11.5 |
| 16 | 長崎 | リーヴァイ・ランドルフ | 48 | 21.4 | 10.7 |
| 17 | 神戸 | ファーダウス・アイマク | 19 | 22.7 | 10.4 |
| 18 | 富山 | アミール・シムズ | 31 | 25.2 | 9.7 |
| 19 | 京都 | デメトレ・リバース | 38 | 24.2 | 9.0 |
| 20 | SR渋谷 | ブライソン・ウィリアムズ | 47 | 19.3 | 8.3 |
| 21 | 信州 | マーカス・リー | 38 | 21.4 | 7.4 |
| 22 | 三遠 | ヴィット・ブラウン | 57 | 19.2 | 7.4 |
| 23 | 秋田 | スティーブン・イノック | 38 | 16.0 | 6.7 |
| 24 | 千葉J | マット・コステロ | 82 | 16.6 | 6.7 |
| 25 | A東京 | ラクラン・オルブリッチ | 44 | 12.9 | 4.8 |
| 26 | 横浜BC | アイザイア・リバース | 36 | 9.7 | 1.8 |
得点ランキングトップに立ったのは宇都宮のオーティス・フレイジャーⅢ。昨季はイスラエルリーグに所属し35試合/平均32.8分の出場で18.1得点を挙げている。次いでA東京のキヨンテ・ジョンソン(17.7)、島根のデクスター・デニス(17.5)と、17点台がふたり続く。この上位3人はいずれも前所属で明確なエースとして起用されており、ポゼッションの最後を任されることに慣れている。ただし、平均得点は出場時間に大きく左右されるため、プレイタイムが比較的短い選手の真のポテンシャルを測るには限界がある。そこで、より深い分析を行うために次のスタッツを活用していこう。
得点期待値とは
得点期待値とは、その選手が1回攻撃した場合に平均何得点できるのかを数値化したスタッツである。
計算方法は、選手の総得点を攻撃回数(シュート本数、フリースロー本数、ターンオーバー数)で除算することで、1回の攻撃で期待できる得点を算出する。
このスタッツの最大の利点は、出場時間の差に関係なく選手の攻撃効率を比較できる点にある。短時間出場の選手でも、その真価をある程度正確に評価することが可能だ。
具体的な計算式はこちら

得点期待値=選手の総得点選手の総攻撃回数
選手の総攻撃回数= シュート本数 + ターンオーバー数 + (0.44 * フリースロー本数)
得点期待値ランキング
| 順位 | クラブ | 選手 | G | PPG | 3FG% | 2FG% | 攻撃回数 | 得点期待値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | マークイーズ・ボールデン | 44 | 14.7 | 36.9% | 61.2% | 12.84 | 1.15 |
| 2 | 川崎 | ジェイデン・リディ | 25 | 16.3 | 57.1% | 58.0% | 14.50 | 1.12 |
| 3 | 京都 | デメトレ・リバース | 38 | 9.0 | 40.5% | 51.7% | 8.14 | 1.11 |
| 4 | A東京 | キヨンテ・ジョンソン | 45 | 17.7 | 36.0% | 56.3% | 16.20 | 1.09 |
| 5 | 千葉J | ネイト・ウィリアムズ | 40 | 14.9 | 37.0% | 56.3% | 13.80 | 1.08 |
| 6 | 千葉J | マット・コステロ | 82 | 6.7 | 37.5% | 63.2% | 6.27 | 1.07 |
| 7 | 三遠 | ジェイク・ヴァン・タバーゲン | 39 | 12.9 | 33.3% | 58.7% | 12.14 | 1.06 |
| 8 | 長崎 | リーヴァイ・ランドルフ | 48 | 10.7 | 45.8% | 47.4% | 10.11 | 1.06 |
| 9 | SR渋谷 | ブライソン・ウィリアムズ | 47 | 8.3 | 0.0% | 61.8% | 7.90 | 1.05 |
| 10 | 島根 | デクスター・デニス | 31 | 17.5 | 34.2% | 56.1% | 16.88 | 1.04 |
| 11 | 宇都宮 | オーティス・フレイジャーⅢ | 35 | 18.1 | 37.5% | 59.7% | 17.49 | 1.03 |
| 12 | 秋田 | スティーブン・イノック | 38 | 6.7 | 33.3% | 60.5% | 6.49 | 1.03 |
| 13 | 三遠 | テレンス・デイビス | 10 | 14.3 | 34.9% | 60.4% | 13.97 | 1.02 |
| 14 | 滋賀 | ゼイビア・スニード | 35 | 12.5 | 38.3% | 48.9% | 12.30 | 1.02 |
| 15 | 富山 | ブライアン・アンゴラ | 55 | 12.1 | 34.0% | 45.7% | 11.94 | 1.01 |
| 16 | 千葉J | ブランドン・ランドルフ | 44 | 12.7 | 42.1% | 50.8% | 12.54 | 1.01 |
| 17 | 三遠 | ヴィット・ブラウン | 57 | 7.4 | 38.7% | 50.0% | 7.40 | 1.00 |
| 18 | 神戸 | ジェイレン・マクダニエルズ | 42 | 12.2 | 34.7% | 52.0% | 12.18 | 1.00 |
| 19 | 信州 | マーカス・リー | 38 | 7.4 | 0.0% | 60.0% | 7.54 | 0.98 |
| 20 | 大阪 | ジェイムズ・パルマー・ジュニア | 46 | 15.4 | 33.3% | 56.2% | 16.12 | 0.96 |
| 21 | 横浜BC | キャメロン・マクガスティ | 37 | 11.5 | 32.0% | 51.4% | 12.23 | 0.94 |
| 22 | 信州 | ケボン・ハリス | 31 | 13.4 | 39.1% | 50.7% | 14.29 | 0.93 |
| 23 | A東京 | ラクラン・オルブリッチ | 44 | 4.8 | 17.1% | 65.0% | 5.18 | 0.93 |
| 24 | 神戸 | ファーダウス・アイマク | 19 | 10.4 | 25.0% | 53.2% | 11.32 | 0.92 |
| 25 | 富山 | アミール・シムズ | 31 | 9.7 | 33.3% | 40.7% | 11.64 | 0.83 |
| 26 | 横浜BC | アイザイア・リバース | 36 | 1.8 | 27.3% | 42.9% | 2.23 | 0.81 |
得点期待値ランキング結果
得点の量ではなく効率で並べ替えると、顔ぶれは一変する。トップは北海道のマークイーズ・ボールデン(1.15)。2ポイント61.2%のインサイド精度に3ポイント36.9%を備えた二刀流で、量と効率を両立する稀有な存在だ。続くジェイデン・リディ(1.12)、デメトレ・リバース(1.11)と、必ずしも平均得点上位ではない選手が得点期待値に換算すると上位に食い込んでいる。その中でも私が注目するのは、得点ランキング1位でありながら得点期待値では11位のオーティス・フレイジャーⅢだ。1試合平均17.49回という驚異的な攻撃回数をこなす絶対的エースでありながら、得点期待値1.03を維持しているのは流石の一言(エースは執拗なマークを受けるため期待値は低くなりやすい)。
そのほかチームの視点で見てみると、千葉ジェッツは5位のネイト・ウィリアムズ、6位のマット・コステロと上位選手を獲得。昨季ナシール・リトルを獲得した実績のあるチームであるだけに、活躍は間違いないだろう。
過去のデータが示す「覚醒」の可能性
ここまでランキングを見てきたが、応援するチームの新外国籍選手が上位にランクインしていなくても心配する必要はない。前所属とのリーグレベルや戦術、環境の違いから、Bリーグに来て覚醒する選手が確実に存在するからだ。
昨季でいえばスタンリージョンソンはその筆頭だろう。
私の当初の予測では0.86、24人中23位。正直、期待値ランキングでは最下位クラスに置いていたが、蓋を開けてみれば得点期待値1.00、58試合・平均28分の出場で22.8得点と大車輪の活躍で長崎の優勝に貢献。レギュラーシーズンベストファイブにも選ばれた。これを覚醒と言わずしてなんと呼ぶのだろうか。
むしろ、こういった覚醒する選手を探すためのランキングであるとさえ思っている。
新戦力とB.革新の初年度をぜひ楽しんでほしい。
文:しんたろう

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