「緊張より楽しみが勝っていた」…A東京ジョンソン、29得点で鮮烈Bリーグデビュー

9月22日にTOYOTA ARENATOKYO(TAT)で行われた「りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE PREMIER リーグ戦」開幕戦で、アルバルク東京が琉球ゴールデンキングスを84-73で下して白星発進をした。この新リーグ開幕の舞台で、注目の新戦力が躍動した。2023年のNBAドラフトでオクラホマシティ・サンダーから2巡目全体50位指名を受けた実績を持つキヨンテ・ジョンソンだ。先発としてコートに送り出されたジョンソンは、30分2秒の出場時間でフィールドゴール17本中11本成功(成功率64.7パーセント)、3ポイントシュート6本中3本成功という高確率を記録し、ゲームハイとなる29得点をマークした。
Bリーグ、そしてホームアリーナであるTATの雰囲気にアジャストするのにも時間はかからなかった。ジョンソンはペイントエリアにスペースができれば果敢にアタック。スピードで一気にディフェンスを切り裂くこともあれば、チェンジ・オブ・ペースで相手を翻弄し、さらにはスピンムーブやユーロステップなど多彩なテクニックを披露して琉球ディフェンスを困惑させた。
同じく新加入で23得点をマークしたディー・ジェイ・ホグと2人で計52得点を記録したわけだが、セルフィッシュな面は全く見せない。自ら攻めるのか、パスを回すのかという判断力の高さもジョンソンの大きな魅力だ。充実したデビュー戦となったことも手伝い、試合後の取材対応では終始笑顔を見せていたのが印象的だった。
◆■「緊張よりも楽しみが勝っていた」…笑顔でデビュー戦を振り返る
チームメートへの公約どおりダンクをたたき込んだ [写真]=B.LEAGUE
Bリーグ初陣を振り返ったジョンソンは「今日はチームとして素晴らしい勝利だったと思いますし、後半に一丸となって戦えたことが勝利につながりました」と笑みをこぼした。「緊張というよりも楽しみの方が勝っていました。プレシーズンが終わってやっと本番が始まり、満員のお客さんが入った中でプレーできるのをずっと心待ちにしていました」と、日本での初陣を大いに楽しんだ様子を明かした。
ゲームハイのスタッツについては、自らの得点狙いではなくチームの流れが生み出した結果だと強調する。「29点を狙っていたわけではなく、チームメートがボールを回してくれて、最終的に自分のところにボールが巡ってきた結果です。コーチも自分を信頼してくれましたし、流れを読んでプレーしたことが得点につながりました。第1クォーターで相手のフィジカルの激しさやレフェリーのコールを感じ取り、フリースローを外した後にしっかりアジャストできたと思います」と冷静に振り返った。
NCAAの強豪、カンザス州立大学時代にはNCAAトーナメントでベスト8進出に貢献し、NBAサンダーやCBA(中国リーグ)でもプレーしてきた実績を持つジョンソン。日本を選んだ理由については「CBAで元Bリーグ選手とチームメートになり、日本の素晴らしい話を聞いていました。NBAでの夢が早期に途切れたかもしれませんが、逆に世界の扉が開いたと感じています。バスケットボールで世界を旅できるのは魅力的ですし、日本でプレーする幸運な機会を断る理由はありませんでした。ファンの熱さや会場の演出にはとても驚かされましたし、すごく刺激的です」と語った。
また、試合中には豪快なダンクも叩き込み、TATのファンを大きく沸かせた。「チームには『試合ではちゃんとダンクするよ』と言っていたので、1本しっかり決めきれてよかったです。ダンクはファンもチームも一気に活気づけることができるプレーなので、それを表現できてうれしかったです。みんなは僕に対して『ドライブしてダンクする選手』というイメージが強いかもしれませんが、それ以上にシュートが入るよという部分や、オールラウンドな活躍を見てほしいです」と笑顔でアピールした。
◆■チームメートも絶賛…ロシター「ここまでやるとは」テーブス「採点はハナマル」
テーブスは「本当に頼もしい存在です」とジョンソンを評した [写真]=B.LEAGUE
新加入ながら鮮烈なインパクトを残した背番号11に対し、頼もしい先輩チームメートたちも称賛の言葉を惜しまない。
インサイドの要であるライアン・ロシターは、想像以上のパフォーマンスだったと脱帽する。「彼がプレシーズンや練習から調子が良いのは分かっていましたが、正直今日のようなパフォーマンスを見せるとは思っていませんでした。すごくリラックスして、スムーズにプレーしていましたね。彼はまだ僕たちのバスケットにアジャストしている段階です。その中でこれだけのパフォーマンスを出せるのは素晴らしいですし、これからチームに順応していけばさらに良くなっていくのが楽しみです」と期待を寄せた。
また、司令塔としてオフェンスを操ったテーブス海も「練習で手を抜いているんじゃないかと思うくらい、試合になったらすごかったですね(笑)」と冗談交じりにそのパフォーマンスにびっくり。「キオンテのペイントアタックからのフローターは、相手からしたら止めようがない武器です。デビュー戦としての採点は当然ハナマル。ビッグゲームでああいうパフォーマンスを出せるのは、それだけの力を持った選手だからこそですし、本当に頼もしい存在です」と、新エースの爆発力を絶賛した。
新指揮官にライアン・リッチマンヘッドコーチを招へい。3名の外国籍選手を入れ替えて臨む新生アルバルク東京において、この26歳のスコアラーが今後どのようなパフォーマンスを見せるのか期待が高まる。
文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
【動画】チームメートへの公約達成…新加入ジョンソンがダンクをたたき込む
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