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2026.10.14

Bリーグドラフトロッタリー1か月前倒しを発表、指名選手のサラリーキャップ対象外も検討

  • 月刊バスケットボール

インカレ前に決定、ロッタリー1か月前倒し


Bリーグは10月13日に行われた理事会後メディアブリーフィングにて、「B.LEAGUE DRAFT 2027」の指名順位を決定するロッタリー日程を、当初予定していた2026年12月21日から約1か月前倒しし、11月27日に変更すると発表した。

日程変更の最大の目的は、大学界との連携強化と、各クラブのスカウティング環境の最適化にある。12月には大学日本一を決める「全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」や、有望選手が集う「ドラフトコンバイン」が控えている。各クラブが自チームの指名順位を事前に把握しておくことで、自チームが指名できる確率の高い選手をインカレの現場で重点的かつ深く見極めることが可能になる。

島田慎二コミッショナーは「大学界ともコミュニケーションを取る中で、少しでも早く選手たちの行く末が見えた方が良いという声がありました。日程をかたくなに固定する理由はないため、選手、クラブ、大学界の三者にとって最も良い選択として前倒しを決めました」と説明する。なお、志望届の提出手続きなど選手側の選考プロセスに不利益や変更はない。また、当初の発表どおり、次年度以降は前シーズンのリーグ戦成績順によって指名順位が定まることも補足された。


第1回ドラフトより

初年度の反省、なぜGMは指名を控えたか


日程の前倒しに加え、より踏み込んだ制度改革の方針も明かされた。2027-28シーズンにおいて、ドラフトで指名された選手の年俸を「サラリーキャップの対象外(枠外)」として扱う方向で検討が進められているという。

昨シーズンに初めて開催されたドラフト会議では、上位指名を見送るクラブが続出し、最終的な指名獲得は約10クラブにとどまるという大きな課題を残した。その要因となっていたのが、ドラフト指名選手の年俸が「上限8億円のサラリーキャップ枠内」に含まれていた点だった。

シーズン終盤のドラフト時点で、翌シーズンの外国籍選手や主力選手の契約状況を完全に見通すことは極めて難しい。限られた8億円のキャップ枠を圧迫するリスクを恐れたGMたちが、思い切った上位指名に踏み切れなかったのだ。

この現状を受け、島田コミッショナーは「サラリーキャップの中で勝つ確率を高めようとするGMにとって、あのタイミングでの決断は重すぎた。それが1巡目、2巡目の指名活性化に繋がらなかった反省があります」と率直に振り返る。

その上で「ドラフトに挑戦するか迷っている学生の背中を押すためにも、まず2027-28シーズンは上位指名を増やす仕組みにすべきだと判断しました。戦力均衡や経営のモラルハザードを担保しながら、硬直化せずに柔軟にベストな解を探し続けます」と方針転換の意義を強調した。

ドラフト指名選手の年俸は一定の枠内に収まる固定給であり、為替変動の影響を受ける外国籍選手などに比べればクラブ経営に与えるリスクは極めて限定的だ。一方で、複数年契約の選手が毎年枠外になり続ければ実質的にサラリーキャップが形骸化してしまうため、今回の措置はまず2027-28シーズンを対象とした柔軟な対応となる。

各論や具体的な運用ルールは次回の理事会で正式決定される予定だが、島田コミッショナーが「迷っている学生のためにも、方向性が確定した段階で早く伝えたかった」と語った通り、プロの世界に挑む若いタレントたちにとって大きな追い風となることは間違いない。