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2026.10.18

価値ある1勝を手にした千葉ジェッツ、金近廉の自信「ファーストオプションではなくてもアタックできる場面は全然ある」

  • バスケット・カウント

金近廉

初めて最終クォーターを上回っての勝利

10月17日、千葉ジェッツはホームの島根スサノオマジック戦を97-78で快勝した。

スコアだけを見れば千葉Jの圧勝だが、第3クォーター残り1分半の時点で同点と、決して楽な試合ではなかった。それでも、集中力を切らさずにプレーし相手の心を折ったことで、最終クォーターを29-17と圧倒することができた。

千葉Jはここまでの7試合で第4クォーターのスコアで相手を上回ったことがない。だからこそ金近廉が「今シーズン初めて第4クォーターで勝てて、クロージングのところも含めて最後クォーターで1個離せたので、そこがすごく良かった」と振り返ったように、1勝以上の価値がある試合となった。

渡邊雄太がゲームハイの22得点を挙げ、瀬川琉久もキャリアハイ(タイ)の21得点を記録し、ネイト・ウィリアムズが効果的に19得点をマーク。金近はこのバランスの良さが今シーズンの千葉Jの強みだと言う。

「琉久がキャリアハイで、雄太さんも20点以上取っていて、ネイトも20点近く取っていました。本当に誰が出ても2桁得点できるようなチームだと思っていますし、そこが強みだと思っています。ここ数試合は、チームでボールが動いていないでたまに回ってきたボールを『得点を取りたい』という気持ちで打ちに行ってしまう場面が多く、コーチも『それは良くない』と言っていました。『みんなを信頼してパスを回せば、みんなが良いシュートを打てるしみんなが得点を取れる』という話をしていたので、チームとしてその意識があって、自分もよりアタックしやすくなったかなと思います」

金近は後半はタッチに苦しんだものの、前半だけで10得点を記録した。「アタックしやすくなった」と語ったように、コーナー待機でのキャッチ&シュートではなく、積極的なドライブやバックドアからのダンクなど得点バリエーションの多さが目立った。これはコーチ陣との話し合いを体現した結果だった。金近は言う。

「なかなかオフェンスに絡めるタイミングがないという話を横浜(ビー・コルセアーズ)戦の後に話していました。そのレビューの動画を見ていて『このタイミングはアタックできる』とか『ここでカットしたら、ペイントエリアでコンスタントに4点から6点くらい取れると思う』と言われ、『これで3ポイントも決められれば平均10点くらいは取れると思うから』みたいな話をコーチからされました。出だしからドライブのところも見つけられましたし、雄太さんからの合わせでダンクもできました。そこは狙っていこうと思っていたので良かったです」

また、金近は7リバウンド2ブロックとオフェンス以外の場面でも存在感を見せた。特にウィリアムズを中心に攻める時間帯はディフェンスの高さ不足を露呈するが、当たり負けせず198cmの高さを併せ持つ金近が素早いヘルプでイージーシュートを打たせず、インサイドの攻防でマイナスにならなかった点も今回の快勝に繋がった。

金近廉

「Bリーグでは僕に対してベストなディフェンダーをつけてくることはあまりない」

金近は若手主体の日本代表の中でエースとしての役割を担い、64年ぶりとなる銀メダル獲得に大きく貢献するなど、大きな役割を与えられれば結果を残せることを証明。Bプレミアの開幕を迎えた今、役割は変われど千葉Jでも同じくらいのインパクトを与えられると信じている。

「代表の時はファーストオプションでやっていましたけど、逆にBリーグでは僕に対してベストなディフェンダーをつけてくることはあまりないので、(代表よりも)アタックしやすいと思います。ファーストオプションではなくてもアタックできる場面は全然あって、そこを見つけられるかどうかが一番のキーになる。代表と変わりなく点を獲りに行けると思いますし、チームの役割を遂行しながらやっていきたいです」

金近がアウトサイドシュートだけでなく、ドライブや合わせからコンスタントに2桁得点が取れれば、相手は的が絞れなくなり千葉Jのオフェンスはより活性化する。日本人離れした体格とオールラウンダー性は評価され、A代表にも絡む存在になっているが、本当の意味での飛躍の時を現在迎えているのかもしれない。