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【チャンピオンシップ出場チーム紹介⑤】シーホース三河「“カイゼン”が導いた確信…積み上げた進化で頂点を狙う」

2026.05.04

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天皇杯ファイナリストでもある三河【(C)B.LEAGUE】

 レギュラーシーズン上位8チームによる「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」がいよいよ開幕する。本稿ではチャンピオンシップの出場チームを紹介。5チーム目は3大会連続6度目のチャンピオンシップ進出を果たしたシーホース三河をピックアップする。

 2年前は最終戦で3シーズンぶりのチャンピオンシップ出場をつかんだものの、西地区初優勝を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズに1勝もできず敗退。1年前は日環アリーナ栃木で2連敗を喫し、圧倒的な組織力の差を見せつけられた。

 ライアン・リッチマンヘッドコーチ体制3年目となる今シーズンは、日本人10名を含む12選手が契約を継続。序盤こそ2勝5敗と黒星が先行したが、チャンピオンシップで味わった悔しさを原動力に、三河のフィロソフィーである「カイゼン」を全員が体現し、個と組織の両面で着実に成長を遂げてきた。

 チームの進化が“確信”へと変わったのは1月の天皇杯。琉球ゴールデンキングス、そして2021年2月以降勝てていなかった宇都宮ブレックスから白星を挙げ、大きな自信を手にした。しかし、5年ぶりのファイナルでは積み上げてきたすべてをぶつけるも、アルバルク東京にあと一歩及ばなかった。

 キャプテンの須田侑太郎は「このチームは優勝がかかったようなシチュエーションでプレーをする経験があまり多くなかった。優勝に指がかかる所まで行けたというのは、シーホース三河という組織にとって大きい財産になった。天皇杯以降は、『俺たち、やれるよね』という自信が感じられるし、結束力も高まった。チームがより芯を持ってプレーできるようになった」と、組織として一皮むけた手応えを語る。

 その言葉の通り、天皇杯以降は最終節前の時点で22勝6敗。とりわけ終盤戦は、自分たちへの揺るぎない信頼に満ち溢れ、接戦での勝負強さが際立っている。エースの西田優大が掲げてきた「チャンピオンシップで青援クラッカーを鳴らしたい」、すなわち「ホームでチャンピオンシップを開催し、勝利する」という目標を自らの手でつかみ取ろうとしている。

 このまま上昇気流に乗りつつも、目の前の一戦一戦にフォーカスし、そこから学び続ける姿勢は変わらない。3年間積み上げてきた“カイゼン”の答えを、チャンピオンシップの舞台で証明する。  

KEY PLAYER/SG #7 長野誠史

 
チャンピオンシップでも三河を勢いづけることが期待される長野【(C)B.LEAGUE】

 昨シーズンまでの長野は、セカンドユニットの司令塔として「アグレッシブなプレーで流れを変える」「ゲームのテンポを上げる」役割に徹してきた。しかし今年に入って先発を任されると、抜群の空間把握能力を発揮し、最終節前時点でキャリアハイとなる平均4.7アシストを記録。チームメートの個性を引き出す演出家として大きく飛躍した。大事な場面でのテイクチャージや相手の意表をついた3Pシュートも、チームを勢い付ける起爆剤として欠かせない。

 在籍年数はダバンテ・ガードナーと並んでチーム最長。「7年間やってきた自信もあるし、テイ(ガードナー)と自分がチームの核になって、引っ張っていかなければいけない」。チームへの愛が彼のエンジンだ。
 

文=山田智子
構成=バスケットボールキング

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