【PLAYBACK B.LEAGUE AWARD】Bリーグアワードを彩った感動と笑顔…歴史に刻まれた歴代名場面5選を振り返る

2016年に開幕したB.LEAGUEは、これまでに数多くのドラマとスター選手を生み出してきました。中でも、シーズンを締めくくる「B.LEAGUE AWARD SHOW」は、選手たちの素顔や感動的なスピーチが見られる特別な舞台です。B.LEAGUEの歴史に深く刻まれた、歴代の「名場面5選」を当時のエピソードとともに振り返ります。
B.LEAGUE AWARD SHOW 2016-17
B1年間優勝:栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)
Bリーグを子どもたちが夢を持てる舞台へ…栃木をけん引した田臥勇太の決意

NBL、bjリーグと分裂していた2つのリーグが事実上統合し、2016年に産声を上げたB.LEAGUE。その記念すべき初代王者に輝いたのが栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)です。46勝14敗の成績で東地区優勝を成し遂げると、チャンピオンシップでは千葉ジェッツ、シーホース三河を撃破し、川崎ブレイブサンダースとの頂上決戦を制しました。
「B.LEAGUE初年度、たくさんの応援ありがとうございました。最大の目標であった初代王者をチーム全員、そしてファンの方々とともに勝ち取ることができました。目標を達成できたことをうれしく思っております。この勝利におごることなく、さらに上を目指し、B.LEAGUEがもっと、もっとたくさんの方に知ってもらえて、子どもたちに夢を持ってもらえるようなリーグにしていけるように、自覚と責任を持って、引っ張っていく存在になりたいと思います」。
日本人初NBAプレーヤーの田臥勇太選手がアワードの舞台でこう語ったように、栃木(現・宇都宮)はその後もコート内外でリーグを牽引。B.LEAGUE自体も驚異的な成長を遂げ、全国各地に夢のアリーナが続々と誕生し、非日常の空間を生み出しています。
B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18
BREAK THE BORDER賞:レバンガ北海道
松島良豪のパフォーマンスと折茂武彦の笑顔が弾けたアワード

BREAK THE BORDER賞はB.LEAGUEが掲げるコンセプトである『前例を笑え』、『常識を壊せ』、『限界を超えろ!』を体現し、日本のバスケットボールを盛り上げる取り組みをした人物やクラブに贈られる賞です。ファンや社員に感謝の言葉を述べた折茂武彦選手は、MCから松島良豪選手がホームゲームで披露していたパフォーマンスについて聞かれると、「彼が勝手に始めました(笑)。劇場にまでなって、大きくなってしまったので、止めることはできません」とコメント。映像でその模様が紹介されると、ユニホームを着用した松島選手がカラフルな衣装を身にまとった女性とともに登場しました。
バブリーダンスで会場を沸かせ、アワードの歴史に刻まれる名シーンを残した松島選手は「この日のために選手として頑張ってきて、本当に良かったなと思っています。でもこれは会社やB.LEAGUEのために頑張ったわけではなく、ここまでくるにはいくつもの困難がありました。そんな時に支えてくれたのが親父でもなく、おふくろでもなく、『そう折茂ー!』」と発言すると、折茂選手は「僕のほうが恥ずかしくなってきました(笑)。すごく汗をかいてきました。完璧すぎて、何も言うことはないです」と話し、苦笑いを浮かべました。
B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18
レギュラーシーズンMVP・ベスト5:比江島慎(シーホース三河)
恩師や家族への感謝…比江島慎が涙ながらに語ったMVP受賞

1試合平均12.9得点2.9リバウンド4.1アシスト1.2スティールと攻守両面で活躍し、三河にシーズン最高の48勝をもたらした比江島慎選手。
普段は感情を露わにすることが珍しい人柄ですが、MVP受賞時には恩師や兄のインタビューが映し出されると、徐々に物思いにふける表情を見せました。直前にMVP受賞を知らされたという比江島選手は「何をしゃべろうか決まっていないですし、頭が真っ白なんですけど」と切り出し、「小学校、中学校、高校、大学と、今もそうですけど、すべての指導者にいろいろなことを教わりました。小学校から全国大会(出場)や優勝をできましたし、中学校、高校、大学もいろいろな経験をさせてもらって、今ここに立てていると感じています。本当に感謝を申し上げたいと思います」と挨拶。
「プライベートでは母親を亡くしてしまったり……」と続けながら言葉を詰まらせると、会場から大きな拍手が送られました。「僕に携わるすべての方が支えてくれたので。ここまでこられたと思っています。本当にありがとうございます。地元に帰った時、(母親に)報告して。これからもお母さんのために、バスケットボール界の発展のためにも、個人としてもっともっと精進して、日本代表でも結果を出すことによって、B.LEAGUEやバスケットボールの知名度も上がってくると思うので。この賞に恥じないようなプレーをして、B.LEAGUEを知らない人にもワクワクするようなプレーを今後も続けて。またいつかMVPを取れるように、今年よりもっともっと成長して、みんなが納得するような選手になって、またこのアワードショーに帰ってきたいと思います」と、あふれる涙を拭いながら語った比江島選手の姿は感動的なシーンとして語り継がれています。
B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20
功労賞:折茂武彦(レバンガ北海道)
“折茂軍団”が集結!オンライン開催で功労賞を受賞

2019-20シーズンは新型コロナウイルスの影響を受け、2020年3月27日に残りの全試合中止を発表。アワードはオンラインで3日間にわたって開催され、キャリア27シーズンを過ごしたレバンガ北海道の折茂武彦選手が功労賞を受賞しました。
“レジェンド”は「引退する年ということもあり、このような名誉ある賞をいただき、改めてB.LEAGUE関係者の皆さま、そして応援してくださったすべての方々に御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」とコメント。“折茂軍団”として桜井良太選手、竹内公輔選手、竹内譲次選手、五十嵐圭選手、山田大治選手、川村卓也選手、朝山正悟選手が画面上に登場すると、折茂選手は「ちょっと(折茂軍団のレギュラーメンバーと)違うなというヤツもいますけど、まぁまぁしょうがないんじゃないですかね」と笑みを浮かべました。
「折茂軍団で自分は何番目だと思う」、「みんなが知らない折茂選手のこんな一面」、「折茂選手に教えてもらったオフコートとオンコート」、「折茂選手に謝ってほしいこと」、「折茂選手にこれだけは言っておきたい」、「折茂選手との一番の思い出、印象に残っていること」をテーマにトークを展開。最後に息子からの手紙が読み上げられると、折茂選手は父親としての一面も見せました。
B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23
MVPを含む6冠受賞:河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
個人6冠を達成した河村勇輝の涙と決意

福岡第一高校時代に特別指定選手としてB.LEAGUEデビューを飾り、大学卒業を前にプロ入り。1試合平均19.5得点3.4リバウンド8.5アシスト1.5スティールの活躍を見せ、MVPを筆頭に、最優秀新人賞、アシスト王、ココロ、たぎる。賞、レギュラーシーズン最優秀インプレッシブ選手(MIP)、ベストファイブと個人6冠を達成しました。
MVP受賞時にはチームメートと恩師のコメントに加え、祖母からのメッセージが届くサプライズ。幼少期の思い出が語られると、河村選手は目に涙を浮かべました。「すごく驚いています。僕よりはるかに素晴らしい成績を残しておられる選手がいる中で、まさか僕が選ばれるとは思ってもいなかったので。本当に驚いていますし、本当に恐縮しています」、「たくさんの方の支えがあって、今の自分がいるのだと改めて感じました」とのコメントは、河村選手らしい言葉。
「自分の今シーズンの実力が一番だったということではなく、これからの日本のバスケットボール界を盛り上げていってほしいというメッセージだったり、使命を僕に与えてくださったのではないかと自分なりに解釈しています」と力強く宣言したとおり、MVP受賞をきっかけに世界へ羽ばたいていきました。
