【PLAYBACK B.LEAGUE AWARD】ファジーカスからニュービルまで…Bリーグのコートで躍動した歴代のB1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)を振り返る

2016年に開幕したB.LEAGUEは、これまでに数多くのドラマとスター選手を生み出してきました。中でも、シーズンを通して最も顕著な活躍を見せ、リーグの顔として輝いたのが「B1 レギュラーシーズン最優秀選手賞 (MVP)」を受賞した選手たち。初年度から2024-25シーズンまで、歴代の受賞者を当時の功績とともに振り返ります。
2016-17シーズン
ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)

初代MVPは川崎の絶対的エース、ファジーカス
記念すべき初代B1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に輝いた元NBA選手は、1試合平均27.1得点12.7リバウンドと平均“ダブルダブル”の大暴れを見せました。207センチ114キロの体格を活かしたインサイドでのプレーはもちろん、成功率42.8パーセントを記録した3ポイントシュート、華麗なパスなどでも見る者を魅了しました。2018年4月に日本への帰化を果たし、21年ぶりとなる自力でのワールドカップ出場権獲得に大きく貢献。来日から川崎ブレイブサンダース一筋12年間、プロとして約17年間にわたってプレーし、惜しまれながらも38歳で選手キャリアを終えました。日本のバスケットボール界を変えた男として今後も語り継がれていく存在の1人です。
2017-18シーズン
比江島慎(シーホース三河)

MVP受賞から海外挑戦への扉を開いた三河の比江島
独特なリズムから繰り出される“比江島ステップ”でその名を轟かせ、今なおリーグの第一線で活躍しています。試合の勝敗を左右するクラッチタイムの勝負強さも特徴の1つです。このシーズンは1試合平均12.9得点2.9リバウンド4.1アシスト1.2スティールに3ポイントシュート成功率39.5パーセントを記録。金丸晃輔や桜木ジェイアール、橋本竜馬といったタレントとともに、2年連続地区優勝を飾った48勝12敗のシーホース三河をけん引しました。シーズン終了後、オーストラリアNBLのブリスベン・ブレッツへ移籍。B1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)を手に入れ、Bリーグから世界への挑戦を切り開いた1人でもあります。
2018-19シーズン
富樫勇樹(千葉ジェッツ)

千葉Jの絶対的司令塔、富樫
千葉ジェッツを当時のBリーグ最高勝率0.867(52勝8敗)に導いた167センチ65キロの絶対的な司令塔です。全60試合でスターティングファイブを務め、1試合平均14.0得点5.5アシストの活躍でオフェンスの中心を担いました。相手を置き去りにする圧倒的なスピードを誇り、身長差をものともしないステップバックスリーでも会場を沸かせました。富樫は初年度から2023-24シーズンまで唯一のレギュラーシーズンベストファイブ8年連続受賞を果たしています。名実ともに“Bリーグの顔”として君臨し続けています。
2019-20シーズン
田中大貴(アルバルク東京)

難しい環境下、勝利にも貢献したA東京の田中
田中も富樫勇樹と同様、Bリーグ初年度からレギュラーシーズンベストファイブに名を連ねてきた選手の1人です。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、途中で打ち切りとなった難しいシーズンにおいて、39試合の先発出場で1試合平均11.1得点に3ポイントシュート成功率39.4パーセントをマークしました。時にはポイントガードとしてプレーし、同4.8アシストを挙げる活躍でゲームをコントロール。オフェンスのみならず、193センチ92キロの体格で相手のエースとマッチアップを繰り広げ、同1.6スティールはBリーグキャリア10シーズンで最も高い数字となっています。
2020-21シーズン
金丸晃輔(シーホース三河)

三河の金丸の高いシュート確率は今でも健在
5年連続のレギュラーシーズンベストファイブ受賞にして、初のB1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)を獲得しました。“オフェンスマシーン”の異名を持つリーグ屈指の3ポイントシューターで、Bリーグキャリア5シーズン目にして最高となる1試合平均46.6パーセントの成功率を叩き出しました。とりわけシュートのうまさには定評があり、開幕から4年連続でベストフリースロー成功率賞に輝いています。B1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)受賞時のインタビューでは「今年に入って実の弟が亡くなって。その弟に最高のプレゼントというか、弟からいただいたものなのかなと。そういうふうにも思いますね。応援してくれていたし、毎試合、映像で見てくれていたので、『やっとMVP取ったよ』と報告してあげたいです」と涙ながらに語りました。36歳で迎えた2025-26シーズンは1月の大ケガによって30試合出場にとどまったものの、キャリアハイ同47.3パーセントと今なお長距離砲に磨きがかかっています。
2021-22シーズン
藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)

コート狭しと暴れまくった川崎の藤井
これまでは主にベンチから試合の流れを変える6thマンとしての役割を担っていましたが、2021-22シーズンでは出場した53試合中51試合に先発しました。持ち前のオフェンス力を活かし、1試合平均14.1得点5.5アシストに3ポイントシュート成功率38.8パーセントを記録。ボールへの執着心をむき出しにした姿が特徴的で、ルーズボールに飛び込むハッスルプレーでチームや会場の士気を高めました。B1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)とベストディフェンダー賞のダブル受賞は史上初の快挙です。攻守にバランスの取れた司令塔はBリーグ通算出場試合数で1位と、リーグ屈指のタフさをも誇ります。
2022-23シーズン
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)

横浜BCのファン・ブースターを熱狂させた河村
史上最年少22歳でのB1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に加え、新人賞やMIPなど個人6冠を達成しました。大学卒業を待たずにプロ入りした172センチ72キロのスピードスターは、日本人1位、リーグ全体5位となる1試合平均19.5得点、リーグ最多の同8.5アシストと、オフェンスで驚異的なパフォーマンスを披露しました。勝負所でビッグショットを連発し、横浜BCにシーズン最多33勝をもたらしました。足を使って相手にプレッシャーを与え続け、隙があればスティールを試みるなど、ディフェンスでも存在感を発揮。Bリーグでの活躍をきっかけに、2シーズン後には日本人史上4人目のNBAデビューを果たしました。
2023-24シーズン
D.J・ニュービル(宇都宮ブレックス)

得点、アシストでリーグを制圧した宇都宮のニュービル
Bリーグでの自身通算4シーズン目で初めてレギュラーシーズンベストファイブに名を連ねると同時に、富樫勇樹や比江島慎、河村勇輝といった歴代受賞者を押しのけ、初のB1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に輝きました。全60試合の出場で1試合平均16.3得点4.9リバウンド4.7アシスト1.3スティールを記録。2位のぺリン・ビュフォードとの差が約400ptと、投票者(B1の全選手・全HC、メディア)が認める活躍ぶりでした。ドライブやレイアップ、3ポイントシュートなど多彩な得点パターンがあり、193センチながら高い身体能力を活かして軽々とダンクを叩き込むこともできます。
2024-25シーズン
D.J・ニュービル(宇都宮ブレックス)

宇都宮のニュービルは唯一2年連続のMVP受賞
投票数2位の比江島慎とともに、ダブルエースとして宇都宮ブレックスをけん引し、チャンピオンシップ最優秀選手賞、ファイナル賞に続き、Bリーグ初となる2年連続でのB1 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)受賞の快挙を成し遂げました。これまで以上に各チームから警戒され、厳しいマークに遭ったものの、1試合平均17.1得点5.5リバウンド5.5アシストはいずれも前シーズンを上回る数字でした。2025年2月9日の試合では12得点10リバウンド10アシストを挙げ、自身初の“トリプルダブル”を達成しました。Bリーグのシーズン後に開催されたBCLアジアでも大会MVPを受賞。国内外において自身の実力を遺憾なく発揮しました。
※所属クラブは受賞当時のもの
