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世界基準を目指す東京SR、圧倒的得点力を誇る福岡、全員バスケで挑む滋賀 [インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27 チーム紹介①]

2026.10.03

見どころ・レポート

各チームの持ち味を生かし、さらなる飛躍と王座を狙う3チームにフォーカス

 

約2ヶ月間にわたって繰り広げられた「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」を勝ち抜いた10チームと「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026 出場決定戦」で出場権を獲得した2チームが総当たりのリーグ戦形式で競う「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27」が、9月に開幕を迎えた。トーナメント方式とは違って継続的な試合を通じて王者を決定する本大会は、2027年2月まで長期にわたって展開される戦いとなっている。

B.LEAGUE U18は、将来プロバスケットボール選手としてB.LEAGUEの舞台でプレーすることを目標とする選手が集まるステージである。「世界に通用する選手やチームの輩出」というB.LEAGUEのミッションを実現すべく行われるもので、トップチームの方向性も汲んだコーチング、戦術・戦略を遂行する選手たちによる競り合いが見どころとなる。

今回は、力と構造の融合で世界基準のバスケを目指す東京サンロッカーズ U18、圧倒的な得点力を武器にチャンピオンシップ優勝を狙うライジングゼファー福岡 U18、タイムシェアと激しいディフェンスの全員バスケで戦う滋賀レイクス U18をピックアップする。

東京サンロッカーズ U18/世界を見据えた力と構造の融合 堅いディフェンスから1対1で切り開く

 
【(C)B.LEAGUE】

開幕3戦を終えて2勝1敗。唯一の黒星となった名古屋D U18戦は、1点ビハインドで迎えた3Q、一旦リードを奪うも3Pシュート攻勢を受けて逆転を許すと惜敗となった。昨シーズンを土台作りの1年と振り返った秋葉真司HCだが、今季は「ウィニングスタンダードの構築」をテーマに掲げる。「世界と戦える選手になるため、力とヨーロピアンな構造を織り交ぜていく」と目指す基準は高い。

強烈なプレッシャーをかけるディフェンスからトランジションにつなぐのがチームの伝統。その中心となるのが、B.LEAGUE U18選抜に選ばれ、秋葉HCと共にフランス遠征を経験した#10 棚橋康成だ。その真骨頂は勝負どころでの得点。ペイントエリア付近での得点力はチームに安定感をもたらす。彼とともに#88 溝口宗真や、ベンチから投入される#11 礒崎陽向、#29 岡部夏大ら3年生メンバーも攻防でしっかり役目を果たす。そういった中で注目したいのが、メインハンドラーを務める#42 鹿間直人テオドアだ。「ドイツ育ちでヨーロピアンなバスケに慣れており、自律して成長している」(秋葉HC)との言葉どおり、隙あらばアタックするオフェンシブな姿勢が特徴で、本リーグの中でチームにフィットしてくことでよりおもしろい存在になるはずだ。

秋葉HCは「力と構造が掛け算になるようなバスケ」への進化を求め、「1対1でクリエイトしていく」スタイルへのシフトを図る。また今回の集中開催ではコンディションの問題で欠場した#21岸歩武、#47山野井皓は、得点力もありながらもしっかりゲームメイクをできるタイプ。復帰となれば、バックコート陣はさらに厚みを増すことになる。その点について指揮官は、「彼らが弾かれるくらいの競争状態を目指したい」とさらなる底上げを期待する。新たなスタンダードを構築する彼らの戦いに注目したい。

開幕3戦のスタメン

#10 棚橋 康成(179cm73kg・SG)
#42 鹿間 直人テオドア(186cm・80kg・PG)
#25 古河 シェーン(188cm・88kg・SF/PF)
#85 田中 健聖(184cm・68kg・SF)
#88 溝口 宗真(184cm・83kg・PF)

チームの軸となる#10棚橋、得点力でも期待の存在だ【(C)B.LEAGUE】
 

RESULTS

9/19 ◯93-61 三河 U18
9/20 ◯80-75 滋賀 U18
9/21 ●64-57 名古屋D U18

ライジングゼファー福岡 U18/圧倒的な得点力で目指すはインフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2026 優勝 ディフェンスの立て直しがさらなる飛躍のカギ

 
【(C)B.LEAGUE】  

開幕3戦を終えて1勝2敗のスタート。U18 川崎戦はわずか2点差で惜敗。千葉J U18戦では相手から17本のターンオーバーを奪いながらも得点につなげられず大差で敗れた。それでも、勝利した秋田ノーザンハピネッツ U18戦ではチームの絶対的エースである#27 真名子風我が45得点と爆発。山口昌也HCが「いつも通りのプレーです。彼が一番の軸になる」と絶大な信頼を寄せたように、高確率なミドルジャンパーでオフェンスをけん引する。

今年の強みは、U15からの昇格組が加わって増した非凡な得点力だ。その筆頭である#32 清水月伽はスピードと見事なプルアップスリーを武器とする。さらにメインハンドラーの#48 伊藤櫂吏や、ベンチから出る#20 田中星輝らが持ち前の打開力でリズムを作り、191cmながらエネルギッシュなプレーを見せる#22 稗田諒がインサイドの要として攻防で身体を張る。U18チームが着実に結果を残してきたことで、U15の選手たちが昇格を選択する好循環が生まれ、選手層はさらに厚みを増した。

一方で「能力で補えてしまう分、昨年のディフェンスの粘り強さがまだできていない」と課題を口にする指揮官は、エースストッパーとして期待される#13 中村祐大や、ポテンシャルを秘めた#11 藤田健一郎、#24 高村怜旺らのステップアップに期待を込める。目標に掲げるインフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2026での優勝へ向け、長期のリーグ戦と遠征を通じて心身ともにどう成長していくのか。抜群のオフェンス力に伝統のハードなディフェンスが融合した時、彼らの真価が発揮される。

開幕3戦のスタメン

#48 伊藤 櫂吏(161cm・59kg・PG)
#32 清水 月伽(176cm・70kg・SG/SF)
#27 真名子 風我(180cm・76kg・SF/PF)
#11 藤田 健一郎(187cm・77kg・SF/PF)
#22 稗田 諒(191cm・78kg・PF/C)

#27真名子がチームの大黒柱、見事なシュート力に注目したい【(C)B.LEAGUE】
 

RESULTS

9/19 ●72-74 U18 川崎
9/20 ◯107-89 秋田 U18
9/21 ●72-92 千葉J U18

滋賀レイクス U18/タイムシェアでアグレッシブに攻防を展開 激しいディフェンスと全員バスケで戦う

 
【(C)B.LEAGUE】  

インフロニア U18 CHAMPIONSHIPで2年連続の8強入りを果たしている滋賀レイクス U18。今リーグは開幕3戦を終え2勝1敗となった。寺下太基HCは「普段味わえない強度をいきなり食らい、洗礼を受けた」と振り返りつつも、高いレベルでの戦いを通じてベースアップを図っている。昨年はエースを主体とした戦いだったが、今年は「10~12人でローテーションを回し、タイムシェアをしてアグレッシブなバスケを展開する」と全員バスケへスタイルを転換した。

今年はどこからでも得点できる多彩なメンバーが揃う。中心となるのは「B.LEAGUE U18 TRYOUT CAMP 2026」にも選出された#8 中野晴太と#12 曲田光希。前者はディフェンスが魅力であり、後者はペイントアタックから得点につなげる。オフェンスでは5アウトなどスペースを広く使ってズレを作り、ディフェンスでは「アジリティやエフォート(泥臭さ)では上位の自負がある」(寺下HC)との言葉どおり、激しいボールマンプレッシャーをかける。スタメンには3Pシュートを武器とする#1 髙木優真、ハンドラーもこなす#10 西村匠人、リバウンドで奮闘する#7 劉閏傑と実力者が並ぶ。

ベンチメンバーの存在も心強い。特に注目は、滋賀 U15のエースとしてJr.ウインターカップ得点王に輝いた高校1年生の#11 佐藤瑠一シャンドレイだ。東京SR U18戦で3Pシュートを6本沈めるなど非凡なシュート力と強烈なドライブを併せ持ち、指揮官も「ボール運びからフィニッシュまで全部やってもらう」と信頼を置く。また、勝負所で3Pシュートを託される#14 小林快己も控えており選手層は厚い。このリーグで高い強度に慣れ、目標に掲げるCSでの4強入りへ向けた準備を進めていく。

開幕3戦の主なスタメン

#8 中野 晴太(170cm・68kg・PG/SG)
#1 髙木 優真(175cm・63kg・SG/SF)
#10 西村 匠人(176cm・67kg・SG/SF)
#12 曲田 光希(180cm・67kg・SG/SF)
#7 劉 閏傑(180cm・78kg・PF/C)

#8 中野と共にチームの中心となる#12 曲田【(C)B.LEAGUE】
 

RESULTS

9/19 ◯85-69 秋田 U18
9/20 ●75-80 東京SR U18
9/21 〇72-69 茨城 U18