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進化を遂げた千葉J、初進出で躍動のU川崎、巻き返しを期す秋田 [インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27 チーム紹介④]

2026.10.23

見どころ・レポート

【(C) B.LEAGUE】

連勝発進の千葉Jと 川崎、4年ぶり出場の秋田がそれぞれの戦いに挑む

約2か月間にわたって繰り広げられた「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」を勝ち抜いた10チームと、「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026出場決定戦」で出場権を獲得した2チームが総当たりのリーグ戦形式で競う「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27」が9月に開幕を迎え、2027年2月まで長期にわたって熱戦が繰り広げられる。

B.LEAGUE U18は、将来プロバスケットボール選手としてB.LEAGUEの舞台でプレーすることを目標とする選手が集まるステージである。「世界に通用する選手やチームの輩出」というB.LEAGUEのミッションを実現すべく行われるもので、トップチームの方向性も汲んだコーチング、戦術・戦略を遂行する選手たちによる競り合いが見どころとなる。

今回は、強豪を連破して開幕3連勝と好発進した千葉ジェッツ U18、激闘の出場決定戦を突破し快進撃を見せるU18 川崎ブレイブサンダース、4年ぶりの舞台で全国の壁を乗り越え巻き返しを期す秋田ノーザンハピネッツ U18をピックアップする。

【(C) B.LEAGUE】

千葉ジェッツ U18/攻防両面で厚みを増した強豪が
昨季の悔しさを糧に「唯一無二」の頂点へ

開幕3連勝と好スタートを切った千葉J U18。しかもそのうち2戦は、「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」中地区王者の横浜BC U18、同南地区覇者の福岡 U18という強豪を相手に力強く勝ち切った。とりわけインパクトを放ったのが横浜BC U18戦だ。9-0のロケットスタートを切ると、前半で作った14点のリードを守り切り78-71で勝利を収めた。

ボールマンに猛烈なプレッシャーをかけてミスを誘い、速い展開へと持ち込む伝統のスタイルは健在だが、今季はハーフコートオフェンスでも進化を見せている。「相手がペースを落とそうとしてきても、判断の速さとボールの速さ、人が動く速さで優位に立っていくことが今年の強み」と手応えを語るのは就任2季目を迎えた吉村康夫HC。ディフェンスの状況を見極め、スペーシングとシームレスなパスワークでズレを広げて攻略するバスケが浸透しつつある。

選手層の厚さも際立つ。ゲームを落ち着かせる#31千田侑世と、力強いペイントアタックで得点とアシストを生み出すプライマリーハンドラーの#3近藤颯のガードコンビは相手の脅威。エースの#7深水虎太郎は安定感抜群で、共にB.LEAGUE U18選抜としてフランス遠征を経験した#45フローニング コリンはインサイドだけでなく3Pシュートも沈める。ベンチにも196cmのサイズで内外から得点できる#77髙野恵太朗、鋭いドライブが光る#2酒井志穏らが控え、試合を通して高い強度を維持できる。

昨秋の「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2025」、千葉J U18は優勝候補の一角と見られながら2回戦で大阪エヴェッサ U18に1点差で惜敗した。その悔しさを知る選手も多い。キャプテンの近藤は「去年は土台がなく、役割もはっきりしていなかった。その改善とステップアップはできています」と自信をのぞかせる。掲げるスローガンは「唯一無二」。学年に関係なく意見を言い合える高い結束力を武器に、見据えるのは本リーグU18CSの頂点「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2026」での頂点だけだ。

<開幕3戦の主なスタメン>

#31千田 侑世(172cm・65kg・PG)
#3近藤 颯(178cm・80kg・PG/SG)
#6橋倉 誠人(180cm・74kg・SG)
#7深水 虎太郎(188cm・85kg・SF/PF)
#45フローニング コリン(195cm・82kg・PF)

【(C) B.LEAGUE】

キャプテンとして、力強いペイントアタックでチームをけん引する#3近藤颯

<RESULTS>

9/19 ○94-50 茨城 U18
9/20 ○78-71 横浜BC U18
9/21 ○92-72 福岡 U18

【(C) B.LEAGUE】

U18 川崎ブレイブサンダース/決定戦を突破し悲願の初出場!
強力な2枚看板と走るバスケで頂点へ

「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27 出場決定戦」の激闘を制し、念願の初出場を果たしたU18 川崎ブレイブサンダース。「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」は東地区3位だったものの、本戦では南地区覇者の福岡 U18を破るなど、チーム力の高さを見せて開幕3連勝の好スタートを切った。

今年4月に就任した木村太HCが掲げるのは、人もボールも動く軽やかなバスケ。得点源に頼るあまり展開が重くなる課題を解消すべく、オールコートで走るトランジションを徹底。「レベルの高いフィニッシュブローを打てる選手が2枚いるからこそ、周りが動いて相手に的を絞らせないことが重要」と指揮官が語るように、チーム全体の運動量と判断力が大きく向上している。

その2大看板が、攻防の軸を担う2年生キャプテンの#11高橋秀成と、194cmの#41ハイレマリヤム ガブリエルゲッツである。木村HCが「B.LEAGUE U18でNo.1のハンドラー」と絶賛する高橋は、トップチームの練習参加を経て精神的にも成熟。自らのアタックだけでなく仲間を生かす司令塔へと進化を遂げた。元サッカー少年で走力と高確率の3Pシュートを誇るガブリエルとの連係は相手の脅威となっている。さらにウイングでは、出場決定戦で放ったシュート7本全てを沈めた#24竹井陽向、速攻の先頭を走る#7戸川颯琉らが精力的に走り、オフェンスに厚みをもたらす。

昨季の「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2025」では準々決勝まで勝ち上がったものの、大阪エヴェッサ U18に競り負けた。「去年は1人で戦おうとしすぎた。今年は仲間を信じて全員で戦いたい」と高橋が語ったように、チームの一体感は盤石だ。初参戦の舞台で勢いに乗るU18 川崎。仲間を信じて走るバスケを研ぎ澄まし、クラブの新たな歴史を切り拓いていく。

<開幕3戦の主なスタメン>

#11高橋 秀成(175cm・68kg・PG/SG)
#7戸川 颯琉(175cm・75.4kg・PG/SG)
#24竹井 陽向(176.4cm・64.7kg・SG/SF)
#42石川 翔梧(190cm・83.2kg・PF/C)
#41ハイレマリヤム ガブリエルゲッツ(194cm・86kg・PF/C)

【(C) B.LEAGUE】

チームを攻防でけん引する2年生キャプテンの#11高橋秀成

<RESULTS>

9/19 ○74-72 福岡 U18
9/20 ○85-52 三河 U18
9/21 ○81-62 富山 U18

【(C) B.LEAGUE】

秋田ノーザンハピネッツ U18/4年ぶりの舞台で直面した全国の壁
「ディフェンスから良いオフェンスへ」巻き返しを誓う

「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」北地区で6勝1敗の2位となり、4年ぶりに本リーグ(当時の大会名はB.LEAGUE U18 ELITE6 LEAGUE)への進出を果たした秋田ノーザンハピネッツ U18。しかし「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27」の開幕節では、本来の力を発揮しきれず3連敗という苦しいスタートとなった。

チームの大黒柱は、B.LEAGUE U18選抜としてフランス遠征を経験した#33小松亮太。速さと強さを兼ね備え、力強いゴール下のアタックやポストプレー、プルアップシュートに加え、泥臭く体を張ってリバウンドでも強さを見せるなどエースとして申し分ないプレーを見せている。そしてメインハンドラーの#24高松楽琉もオフェンスをけん引する一人。スピードで相手を翻弄するレイアップや自在な3Pシュートなど多彩なフィニッシュを見せる。小松が「オフェンススキルは飛び抜けている」と絶賛する2年生ガードの躍動は、チームの大きな推進力だ。

周囲を固めるメンバーも個性豊か。気迫あふれるプレーでチームを勢いづける“元気印”の#44若田充央、合わせのプレーと外角シュートに長けた#0大高孝友、ベンチから3Pシュートを沈める#31茂木慧らがそろう。目指すのは、トップチームと共通する「ディフェンスから良いオフェンスへ」というコンセプト。粘り強いディフェンスからリバウンドを奪い、素早いトランジションにつなげるバスケの体現を目指している。

浮上の鍵となるのは、リバウンドの改善だろう。小松が毎試合のように2桁リバウンドを記録する一方で、チーム全体として相手の高さに屈する場面が目立った。小松は「相手のフィジカルや判断の速さ、ファンダメンタルの甘さに気づかされた。チームの決め事である『ノーミドル、コンテスト、ヒット、リバウンド』を徹底し、ヒットしてリバウンドを取る部分を2月までに積み上げたい」と前を向く。全国トップレベルの強度から多くの学びを得た秋田 U18。2027年2月まで続く長期戦の中で、確かな成長と巻き返しを見せてくれるはずだ。

<開幕3戦の主なスタメン>

#24高松 楽琉(165cm・60kg・PG/SG)
#13五十嵐 馨(170cm・60kg・PG/SG)
#0大高 孝友(185cm・80kg・SG/SF)
#44若田 充央(186cm・83kg・SG/SF)
#33小松 亮太(188cm・81kg・PF/C)

【(C) B.LEAGUE】

ゴール下のアタックとリバウンドで大黒柱として奮闘する#33小松亮太

<RESULTS>

9/19 ●69-85 滋賀 U18
9/20 ●89-107 福岡 U18
9/21 ●66-73 琉球 U18