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2026.10.03

シーホース三河のエース、西田優大の責任「安齋さんから『本当にお前は自由にやっていい』と言われました」

  • バスケット・カウント

「今シーズンはなんとか1点勝てば、というようなゲームが増えていく」

10月3日、シーホース三河はアウェーでの大阪エヴェッサ戦に76-57と快勝した。

前半は三河がダバンテ・ガードナーとショーン・オマラ、大阪はセバスチャン・サイズにジェイムズ・パルマージュニアと、両チームとも外国籍を軸にやられたらやり返す互角の展開となり、三河が1点をリードしてハームタイムを迎える。

後半に入ると、三河は出だしからディフェンスのギアを上げることで大阪のターンオーバーを誘発すると、そこからイージーシュートを決め、いきなり8-0のランに成功。大阪がタイムアウトを取るも三河の勢いは止まらず、その後も堅守から素早い攻守の切り替えで得点を量産。大阪は残り1分でようやく第3クォーター初得点をマークと、このクォーターで22-4のビッグランを繰り出した三河がそのまま楽々と逃げ切った。

三河の大黒柱である西田優大は、25分50秒の出場で10得点3アシスト1スティールを記録。出場時間の得失点がチームトップの+27だったことが、彼の数字に出ない貢献度の高さを示している。西田はこのように試合を総括する。

「先週に開幕節を戦ってみて、今シーズンは本当になんとか1点勝てばというようなゲームが増えていくんだろうと感じました。後半は誰か1人ではなく、チーム全体でディフェンスの強度をパッと上げられました。試合が続いてくると、どうしても動きが重くなる時間帯もあると思います。そこでずっと重いままではなく、今日のように重いなりにギアを1段階上げられたのは良かったです」

オン・ザ・コートフリーの新ルール導入を受け、外国籍ウイングをロスターに入れるチームが大半となった。そんな中、三河はガードナー、オマラにアーロン・ホワイトと、唯一無二といっていい重量級トリオの編成となっている。この尖った陣容について西田は、「(ビッグマンによるインサイドアタックは)強調してやりたいです。いかに最終局面でこの強みを生かせる展開に持っていけるが大事になってきます」と語り、今日の試合では要所でガードナー、オマラがゴール下で得点と、この強みをしっかり体現できていた。

この重量級トリオはどこよりもサイズとパワーがある一方で、機動力では劣ってしまう。西田も「このチームは相手に走られると終わってしまいます」と語るが、同時に「インサイドをゴリゴリと攻めて、しっかりシュートを打ってオフェンスを終えることができれば走られることはそんなにないです」と、やるべきことができれば大きな穴にならないと見ている。

西田優大

珍しく、派手なセレブレーションを披露

三河が自分たちのやるべきオフェンスを遂行する上でキーマンとなるのは西田だ。外国籍のハンドラーがいないため、Bリーグ屈指の日本人ハンドラーである彼は起点として舵取り役を担う。西田も「今シーズンはより責任が増したと思っています」と、強い覚悟を持っている。そこには指揮官からの絶大な信頼がある。

「チームが始動する時の個人ミーティングで、安齋(竜三ヘッドコーチ)さんから、『本当にお前は自由にやっていい』と言われました。この言葉をもらった時に本当に責任を感じました。だからこそ、今日も前半の終わり方は良くなかったですし、もっと質を上げていく必要があります」

シーズンは始まったばかりで、当然のように試行錯誤をしている段階だが、今日の第3クォーターは、7ターンオーバーを誘発するなどチーム全体でタフに守り、西田とガードナーの2枚看板が起点となってインサイドとアウトサイドでバランスよく得点を重ねた。それは今シーズンのチームが目指す理想形だった。

西田にとっても第3クォーターは大きな手応えを得た時間帯で気分も高揚した。だからこそ、残り5分7秒に須田侑太郎が3ポイントシュートを決めた際、須田のシュートがリングに吸い込まれる前に背後を向き、両手で3ポイントのマークを作る確信歩きのポーズを披露した。西田にしては珍しい派手なセレブレーションについて、「本当にチームでプレーできていて気持ち良かったですし、あの流れだったらもう、すっさん(須田)は決めてくれるだろうと思ってやりました」と笑顔で振り返った。

そして西田はシーズン序盤戦において、自身が意識すべき役割をこう考えている。「理想はバランス良く得点を取って、それができなかった時に僕やダバンテが積極的に点を取りにいくのが打開策になっていきます。チームオフェンスがうまくいかない時にいかに我慢できるか。締めるところは締めて、決めるところは決め切ることを意識していきたいです」

外国籍ウイング重視のトレンドと真逆の選択をしたからこそ、三河には確かな強みがある。スピード不足のマイナスを補い、この強みを発揮していくためには、西田のクリエイターとしてのハイパフォーマンスは必須になる、オン・ザ・コートフリーの中、西田はより大きな責任を与えられてBプレミアを戦っていく。