B.LEAGUE全55クラブに向けて「ヘッドコーチミーティング」を実施、ベンチコントロールやルール変更の理解を深める

B.LEAGUEは8月18日(火)にヘッドコーチミーティングを開催しました。『B.革新』を迎える今年はB.PREMIERで26チーム、B.ONEで25チーム、B.NEXTで4チームと合計55チームのヘッドコーチがオンラインで参加し、そのうち27名となる外国籍ヘッドコーチも、各チームの通訳が立ち会う形で参加しました。
まず説明があったのは、『ベンチコントロール』の徹底です。審判はコート上では選手とコミュニケーションを取りますが、ベンチで対話する相手はヘッドコーチに限られます。これは1対1でスムーズかつ効果的なコミュニケーションを確立するためで、逆に多人数と同じ会話を繰り返すことで試合の進行が遅れたり、受け手によって理解が異なる状況になることを避けるためでもあります。
試合中、ヘッドコーチ以外のスタッフが判定への異議を示すなど、ベンチから不適切なコミュニケーションがあった場合、過度な表現などがない限り1回目は注意で対応しますが、2回目以降はTF1(テクニカルファウル カテゴリー1)の対象となります。
担当者からは、観客にとって商品価値の高いゲームを提供したいという意図が説明され、「無意味にテクニカルを取りたいわけではなく、目的はスムーズな進行です。審判は試合進行を優先するため、コミュニケーションは簡潔かつ明確に。お互いにリスペクトを持ち、建設的な関係を築きたい」との思いが語られました。
続いて『ルール変更へのアジャスト』です。B.LEAGUEのルールはFIBAとJBAの競技規則に基づいていますが、今年10月からFIBAのルールが改定されます。日本国内では男女のトップリーグであるB.LEAGUEとWリーグで先行して反映され、その後に天皇杯と皇后杯、そして一般の大会へと段階的に新しいルールが反映されていきます。B.LEAGUEでは10月を待たず、プレシーズンマッチからルール改定が採用されることが説明されました。
* 2027 バスケットボール競技規則 主な変更点の詳細はこちら
今回の変更点で大きなものが、テクニカルファウル(TF)とアンスポーツマンライクファウルです。これまでアンスポーツマンライクファウルとテクニカルファウルを2回宣せられた選手は失格・退場になりましたが、ケースによってはこれが厳しすぎる場面も存在するという判断によるルール変更です。
テクニカルファウルはTF1とTF2に分けられます。相手チームや審判、ゲームに対するリスペクトを欠いた行為、審判を欺くフェイクなどはTF1に、ゲームの遅延やリングに体重を掛けてつかむ行為などゲーム運営上の違反はTF2になります。
アンスポーツマンライクファウルも今回のルール変更で、より深刻なフレグラントファウルと、そこまで深刻ではないディスラプティブファウルの2種類に分けられます。戦術的にゲームを止めるために不必要な接触があった場合はディスラプティブファウルとなりますが、その範囲を超えて相手にケガをさせる、あるいはケガさせる恐れのある危険な行為、過度に激しい接触があった場合はフレグラントファウルが宣告されます。
失格・退場(コートからロッカールームへ戻されること)となるのは、TF1を2回、フレグラントファウルを2回、またはTF1とフレグラントファウルをそれぞれ1回受けた場合です。一方、TF2とディスラプティブファウルは失格・退場の対象にはなりません。
その他共有事項としては、マジックタイムの運用についての説明がありました。メインクロックに1/10の表示がなく、ショットクロックに1/10がある場合は『1/10を切り捨てて計算』します。また8秒バイオレーションの成立のタイミングについては、機材の多様化による混乱を避けるFIBA大会の運用に沿い、まずはトップリーグのみ『ショットクロックが15秒になった時点で成立』となります。
ルールへのアジャストについては、開幕後も常に行っていく必要があります。シーズン中も月に1回を目安にリーグから各クラブには映像共有資料が配信されることが確認されました。
対戦相手や審判へのリスペクトを前提に、互いの理解を深め、より良いコミュニケーションを築いていく。その積み重ねによって、コート上のゲームをより良いものにし、B.LEAGUEそのものの価値を高めていく。新シーズンの開幕を前に、そのために必要な認識を共有するヘッドコーチミーティングとなりました。

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